[Q]自動運転はどこまで進んでいますか?

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[A]SAE自動運転レベル3の「条件付自動運転車(限定領域)」まで実車化が進んでいます。

  • 自動運転車は、自動運転レベルに応じて0~5に区分される。現在、実用化されているのは自動運転レベル3。
  • 完全自動運転に向けては、技術的・社会的・法律的な課題解決が必要。
  • 自動運転の実現により、交通事故防止・渋滞緩和・高齢者等の移動手段確保が期待できる。

自動運転レベルとは?

自動運転技術は米国自動車技術者協会(SAE)や国土交通省が自動運転レベルを、レベル0~レベル5までの6段階に区分しており、レベル5では制限なく全ての運転操作が自動化されます。

自動運転レベル

レベル 概要 運転操作の主体
レベル0
運転自動化なし
自動運転する技術が何もない状態。 ドライバー
レベル1
運転支援車
システムがアクセル・ブレーキ操作またはハンドル操作のどちらかを部分的に行う。 ドライバー
レベル2
運転支援車
システムがアクセル・ブレーキ操作またはハンドル操作の両方を部分的に行う。 ドライバー
レベル3
条件付自動運転車(限定領域)
決められた条件下で、全ての運転操作を自動化。ただし運転自動化システム作動中も、システムからの要請でドライバーはいつでも運転に戻れなければならない。 システム
(システム非作動の場合はドライバー)
レベル4
自動運転車(限定領域)
決められた条件下で、全ての運転操作を自動化。 システム
レベル5
完全自動運転車
条件なく、全ての運転操作を自動化。 システム
出典:2020年12月公表国土交通省資料

レベル0からレベル2について

「レベル0」は自動運転技術のないクルマ。

「レベル1」は衝突被害軽減ブレーキや、設定した車間距離を保ちながら加減速ができるアダプティブクルーズコントロール(車間距離制御装置)のようにアクセル・ブレーキ操作の支援、または車線中央付近の走行を維持する車線維持支援機能のようにハンドル操作を支援するクルマです。

「レベル2」は、レベル1の技術を組み合わせてアクセル・ブレーキ操作とハンドル操作の両方を支援したクルマです。

レベル1もレベル2もクルマがドライバーにとって代わるものではありません。ドライバーは常にハンドルを握っている必要があり、運転の責任はすべてドライバーが負います。そのため「自動運転車」ではなく「運転支援車」と呼ばれます。なお、現在販売されている「サポカー」等も、現状では運転支援車であり自動運転車ではありません。

【例】衝突被害軽減ブレーキ(運転支援車:レベル1)

レベル3ついて

「レベル3」は「条件付自動運転車(限定領域)」と呼ばれ、高速道路などの限定された領域においては自動運転システム(以下システム)による自動運転が行われます。ただ、「条件付」とあるように、走行環境によりシステムが自動運転を継続できなくなった場合は、ドライバーがシステムからの要求に応え、いつでも運転に戻れなければならないという条件があります。

【例】高速道路での自動運転モード機能(条件付自動運転車(限定領域):レベル3)

レベル4からレベル5について

「レベル4」は「自動運転車(限定領域)」と呼ばれ、例えば自動車専用道や特定の敷地内・送迎ルートなど限定された領域において、システムによる自動運転が行われます。レベル3との大きな違いは、レベル4では限定領域内においてドライバーの介在が必要なく、システムによる自律的な自動運転が可能になり、レベル3における「条件」がなくなります。現在、ラストワンマイル(主に中山間部等において、公共交通の最終地点と自宅等最終目的地を結ぶための移動システムのことで、自動運転車の活用が期待されている)等の社会実験が行われていますが、それらの実験用車両はレベル4を想定したものがあります。こうした車両は、日本で開催された国際イベント等でも実際に人を乗せて運用した実績があり、さらなる自動運転化に向けた試みが着実に進んでいます。

「レベル5」は「完全自動運転車」と呼ばれ、レベル4の「限定領域」がなくなり、全ての領域においてシステムが自動運転を行います。実現すればドライバーによる運転操作が不要となるため、ハンドル・ブレーキペダル・アクセルペダルのない、今までとは大きく違うクルマが走行することになりそうです。

ただし、センサー類やAI等自動運転技術のさらなる進化が必要で、クルマの周囲の状況を把握するために重要な高精度3D地図の整備、また既存の車両との混走時の交通ルールの検討、さらには事故の際の責任について等、解決するべき課題はたくさん残っており、実現するにはまだ相応の時間がかかると考えられています。

【例】常にシステムがすべて運転(完全自動運転車:レベル5)

自動運転車が普及するメリットは?

自動運転のメリットは、ユーザーの利便性や快適性の向上、またクルマで移動中も仕事などができるので生産性の向上などが考えられますが、自動車社会における直接的なメリットとしては、交通事故の大幅な低減が期待されています。というのも、現在の交通事故の多くはドライバーのミスに起因するため、自動運転車が普及することでこれらの交通事故がほぼ防げるようになるためです。

さらに、渋滞の解消・緩和や、公共交通機関が減少している地方部での高齢者の移動手段としても期待が寄せられています。

2021年09月現在

 

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