
[A]実際の走行環境に近い数値で省エネ性能を測るようにしたためです。
- 10・15モードは1991年に定められた燃費測定方法。
- 2011年4月以降の新型車は、より実際の走行に近いJC08モード表記に。
- 2017年夏以降の新型車は、走行モードによって比較できるWLTCモード表記に変化。
「10・15モード」とは
クルマの燃費数値は、気象条件や使用環境、運転方法、エアコン使用状況などによって異なるため、車種間で燃費数値を比較するためには一定の測定方法が必要です。
そのため、国土交通省では1991年、それまで燃費測定方法として使われてきた「10モード」をベースに、より実際の走行に近づけるべく15項目の走行パターンを追加し「10・15モード」を定めました。
「10・15モード」から「JC08モード」に

しかし、使用環境の変化や測定技術の進歩を踏まえ、より実際の走行に近づけるため「JC08モード」が考案され、2011年4月以降に型式指定を受けるクルマから、カタログなどに記載される燃費表示がJC08モードに変わりました。変更当時は10・15モードとの併記もありましたが、しだいに一元化され、それ以前から販売されているクルマ(継続生産車)についても、2013年3月以降はJC08モードに統一されました。
JC08モードでは10・15モードに比べて、より実際の使用状況に近づけるために細かい速度変化で運転するとともに、エンジンが暖まった状態だけでなく、冷えた状態からスタートする測定も加わりました。クルマによって異なりますが、一般的にJC08モードのほうが10・15モードよりおおむね1割ほど低くなる傾向がありました。
【JC08モード 10・15モード併記イメージ】
| 燃費消費率(km/L) | JC08モード(国土交通省審査値) | 17.5 |
| 10・15モード(国土交通省審査値) | 19.5 |

「JC08モード」から「WLTCモード」に

そして2017年夏、日本独自のJC08モードに代わり、国際的な試験方法である「WLTCモード」が登場しました。WLTCとは、「世界統一乗用車等試験サイクル」の略語で、2014年3月に国連欧州経済委員会の自動車基準調和世界フォーラムで採択されました。
WLTCモードは今までのモードと違い、WLTCモードに基づく燃費に加えて、「市街地モード」「郊外モード」「高速道路モード」の3つの走行モードによる燃費が表記されます。
WLTCモードは、ユーザーの走行環境にあった燃費比較がしやすい
これまでと同様に、実際の燃費は天候や渋滞、発進・加速方法、エアコンの使用などの運転方法によって異なりますが、WLTCモードではユーザーのクルマを使用する環境に合った燃費の比較がしやすいというメリットがあります。また、WLTCモードはドライバー以外の乗員や積載物の重量など使用実態を考慮しているため、これまでの表示に比べて同水準または低くなる傾向があります。こうした内容となったことで、ユーザーは普段の走行環境に応じた省エネ性能の良いクルマを知る機会が増えることになります。
なお、WLTCモードの表示は、2017年夏以降、WLTCモード燃費が算定されたクルマから順次切り替えられていますが、当面は「JC08モード燃費」を併記してもよいことになっているため、5つのモードでの燃費値が並ぶこともあります。
【WLTCモード JC08モード併記イメージ】
| 燃費消費率(km/L) | WLTCモード(国土交通省審査値) | 19.5 |
| 市街地モード(WLTC-L) | 16.5 | |
| 郊外モード(WLTC-M) | 20.0 | |
| 高速道路モード(WLTC-H) | 21.0 | |
| 燃費消費率(km/L) | JC08モード(国土交通省審査値) | 22.5 |
2026年06月現在


