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[A]ガソリンエンジンとディーゼルエンジンでは、基本構造にほとんど違いはありません。しかし、補機部分はかなり違います。
- ガソリンは引火しやすく軽油は熱で自然発火(着火)しやすい。
- ディーゼルエンジンは圧縮比が高い構造で自然発火しやすい。
- ディーゼルエンジンは大きなトルクを発揮しやすい特性がある。
ガソリンエンジンとディーゼルエンジンでは、基本構造にほとんど違いはありません。しかし、補機部分はかなり違います。というのも、ガソリンエンジンの燃料は、いうまでもなくガソリンです。そして、ディーゼルエンジンの燃料は軽油です。ガソリンに火をつけたマッチを近づけると、炎を上げて燃え始めますが、軽油はマッチの炎を近づけてもガソリンのようには燃えません。しかし、炎ではなく熱を加えたときの自然発火(着火)は、軽油のほうが発生しやすい性質があります。ガソリンは引火しやすく、軽油は着火しやすい。ガソリンエンジンとディーゼルエンジンには、この双方の燃料の性質の違いを生かす機構が盛り込まれています。
ガソリンエンジンには点火系という機構が付いています。これはマッチの火のような役目をします。一方、ディーゼルエンジンは、高温にして自然発火しやすいように圧縮比が高い構造になっています。ガソリンエンジンの場合、ほとんどが圧縮比11以下なのに対して、ディーゼルエンジンは、燃料に着火しやすいように、20前後か、それ以上に設計されています。
エンジンの特性としては、ディーゼルエンジンは大きなトルクを発揮しやすく、ガソリンエンジンは出力を発揮しやすいという特徴があります。
2014年09月現在