[A]国産車の場合、バッテリーの形式記号はJIS規格で定められていて、大きさや性能などにより「55B24R」というような表記がされています(クルマのバッテリーの場合)。
- バッテリーの大きさや性能などは、JIS規格で定められた形式記号で表記。
- 形式記号の最初の数字は性能を、最後の英字は端子の極性位置を示す。
- アイドリングストップ車には専用のバッテリーがある。
国産車の場合、バッテリーの形式記号はJIS規格で定められていて、大きさや性能などにより「55B24R」というような表記がされています(クルマのバッテリーの場合)。たとえば「55B24R」と記してある場合、最初の「55」はバッテリーの性能ランクを示すものです。数値が大きいほど性能が高くなります。この数値は蓄電容量(Ah)と始動性能(CCA)の総合性能として定められています。
次のアルファベットはバッテリーの幅(短い側面)×高さを表しています。A~Hまでの8種類がありますが、例えば「B」は(幅)129mm×(高さ)203mm、「D」なら(幅)173mm×(高さ)204mmと定められています。
アルファベットの後の数字はバッテリーの長さ(長い側面の寸法、単位はcm)を表しています。
末尾のアルファベットは端子の極性位置を示しています。プラス端子を手前にしてバッテリーを見たとき、プラス端子が幅面の中心より右にあれば「R」となり、左にあれば「L」となります。
バッテリーを交換する際は、もともと付いていたものと同じ形式のバッテリーを選ぶのが基本ですが、同じ大きさでも高性能なもの(左端の数値の大きなもの)を付けることで、エンジンの始動がスムーズになったりします。
ハイブリッド車の場合、電気モーターを動かす駆動用バッテリーとハイブリッドシステムを起動するための補機用バッテリーが積まれています。
一方、アイドリングストップ機能の付いたクルマの場合は、頻繁にエンジンの停止と始動を繰り返すので、従来のクルマよりバッテリーへの負担が大きくなります。そのため、専用のバッテリーがあり、電池工業会規格による形式記号が定められています。
例えば「M-42R」といったもので、Mは大きさの区分を表し、J、K、M、N、P、Q、S、Tの8種類があります。次の42はJIS規格と同様の性能ランクを表します。最後のRは端子の位置で、考え方はJIS規格と同じですが、Lタイプの場合は「M-42」のようにLの表記を省略します。
アイドリングストップ車に従来車用のバッテリーを装着すると、「アイドリングストップ機能が働かない」「バッテリーの寿命が短くなる」などのデメリットがありますので、それぞれのクルマに合ったバッテリーを使用することが大切です。
2020年01月現在