[Q]バイクのエンジン形式の種類や、排気量による違いは?

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[A]エンジン形式には単気筒、直列4気筒、V型2気筒などがあります。総排気量125cc以下のバイクは高速道路を通行できません。

  • バイクの個性はエンジンで変わり、直列4気筒は高回転域でパワフル。
  • 二輪免許はAT限定免許を含めて計7種類あり、多くは16歳から取得が可能。
  • 高速道路を通行できるのは125㏄超のバイクで、最高速度は100km/h。

代表的なエンジン形式(単気筒、直列2気筒、V型4気筒など)

代表的なエンジン形式(単気筒、直列2気筒、V型4気筒など)

バイクはエンジン形式がバイクの個性を大きく左右します。日本のメーカーのバイクの代表的なエンジン形式だけでも数多くあります。「直列4気筒」は、大型バイクを中心に採用されています。高回転域でパワーを出しやすく、乗り心地もなめらかです。
進行方向に対してシリンダーが横方向に並んでいることから、「並列4気筒」と呼ぶメーカーもあります。「単気筒」は中低速域の出力に優れ、独特の鼓動感にファンも多く、部品点数が少ないことから軽量であり、小型や中型のオフロードバイクやスクーターなどに多く採用されています。「直列2気筒」は「直列4気筒」と「単気筒」の中間的な性格で、双方のメリットを合わせ持っています。
海外メーカーに採用例が多い「V型2気筒」は同排気量の場合、直列エンジンよりも幅がコンパクトです。2つのシリンダーの挟み角によって特製が異なり、挟み角が狭いエンジンは低回転域で独特の鼓動を感じさせ、挟み角が90度のエンジンは鼓動を伝えつつ高回転域で振動が少ないという特性があります。このほか海外モデルでは、「V型4気筒」や「水平対向2気筒」などがあり、それぞれ個性があります。

排気量別で分かれている必要な免許証と車検制度

排気量別で分かれている必要な免許証と車検制度

二輪免許には7種類あります。まずは総排気量ごとに4種類です。50cc以下の「原付免許」、50cc超125cc以下の「小型限定普通二輪免許」、125cc超400cc以下の「普通二輪免許」、400cc超の「大型二輪免許」です。このうち小型限定普通二輪免許、普通二輪免許、大型二輪免許の3種類には、クラッチ操作を必要としないAT二輪車(スクーター等)のみ運転できる「AT限定免許」が設定されています。「AT限定大型二輪免許」は運転できるバイクの総排気量も650ccまでの限定なので注意してください。
二輪免許の取得可能年齢は16歳からですが、大型二輪免許(AT限定含む)は18歳からです。また、総排気量250cc超のバイクには初回3年、以後2年ごとの車検があります。総排気量250cc以下のバイクは車検を受ける義務はありませんが、安全に走るためにも定期的に整備を行いましょう。

高速道路を走ることができるバイクはどれ?

高速道路を走ることができるバイクはどれ?

高速道路(高速自動車国道と自動車専用道路)では総排気量125cc以下のバイクは通行できません。高速自動車国道は高速自動車国道法第4条で自動車の高速走行のための道路、自動車専用道路は道路法第48条の2で自動車のみの一般交通のための道路と定義されています。どちらの法律でも、「自動車」は道路運送車両法第2条で規定されており、「原付」は含まれないとあります。そして原付は道路運送車両法施行規則第1条で、内燃機関を原動機とする二輪車の総排気量は125cc以下となっています。つまり原付と小型限定普通二輪免許で運転可能なバイクでは高速道路を走れません。高速道路を通行するためには、総排気量125cc超のバイクに乗ることが必要です。
また、高速道路でのバイクの法定速度は最高速度100km/h、最低速度は50km/hです。こちらは道路交通法施行令第27条および第27条の3に記してあります。もちろん、標識や標示で最高速度や最低速度が規制されているところでは、その最高速度を超えることだけでなく、最低速度に達しない速度での運転も禁じられています。高速道路は二人乗りでも通行できます。条件は道路交通法第71条の4にあるとおり、ライダーの年齢が20歳以上で、大型自動二輪車免許または普通自動車二輪免許を取得している期間が通算3年以上であることです。なお、首都高速道路の都心環状線など一部区間ではバイクの二人乗り通行が禁止されています。料金所入口の禁止標識に注意してください。

2023年12月現在

 

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