【通年優待紹介】「山王美術館 コレクションでつづる 印象派展」が開催されます。

お知らせ 大阪

2024年03月01日

19世紀末のパリを舞台に活躍した「フランス絵画の革新者たち」による作品の数々をお楽しみください。

アルフレッド・シスレー≪サン=マメスのマロニエの木≫1880年、山王美術館蔵
山王美術館の開館15周年を記念して「山王美術館コレクションでつづる 印象派展」が開催されます。

19世紀末のパリは産業革命を背景に急速に近代都市へと発展を遂げます。一方、絵画界においては、神話や聖書を題材とする「歴史画(物語画)」を優位とし、伝統的な技法を遵守するアカデミスム絵画がいまだ主流であり、サロン(官展)への入選が唯一作品発表の場でした。
こうした時代にあらわれたのがのちに「印象派(印象主義者)」と称される画家のグループです。モネ、ルノワールらを中心とする画家たちは、クールベやマネによる写実主義を継承しながらも、アカデミックな価値観にとらわれない、新たな絵画表現をめざしました。光のもとで制作することを重視した彼らは、絵具を混色せずに並置する「筆触分割」という新たな技法を生み出します。印象派の画家たちは、明るさを失うことなく戸外の光を表現することを可能とした技法を用い、自らが生きる同時代の風俗を主題とすることで、ルネサンス以来の西洋絵画における色彩の観念を根底から覆す革新的な絵画を生み出したのです。1874年には、画家たちだけの手によるグループ展を開催しますが、「印象派」の名称は、この第一回展に出品されたモネ作≪印象、日の出≫に由来します。最後となった第八回の印象派展には、シニャック、ゴーガン、ルドンなども出品しており、印象派の影響のもと、より新たな絵画の流れが形成されることとなりました。

展覧会のみどころ

クロード・モネ≪オシュデ家の四人の子どもたち(ジャック、シュザンヌ、ブランシュ、ジェルメーヌ)≫1880年代初頭、山王美術館蔵
【1】印象派を中心に「フランス絵画の革新者たち」による絵画で構成
本展では、印象派の先駆者ともいえるコロー、ミレー、クールベから、印象派における中心的な存在として活躍したモネ、ルノワール、ドガ、シスレー、さらに印象派以降の絵画の潮流を形成したルドン、ゴーガンらの作品が展示されます。

【2】新コレクション10点を初展示
山王美術館が近年収蔵した、ミレー1点、クールベ1点、シスレー3点、ドガ3点、ゴーガン1点、ルドン1点の絵画が本展にて初公開されます。

【3】「ここでしか会えない芸術作品」
山王美術館は2009年のオープン以来、コレクションのみによる展覧会を開催しています。本展で展示する約30点の作品は「ここでしか会えない芸術作品」です。コレクションの魅力に触れてみてはいかがでしょうか。

JAF通年優待をご利用いただけます

ピエール=オーギュスト・ルノワール≪読書(赤とローズのブラウスを着た二人の女性)≫1918年、山王美術館蔵
 山王美術館コレクションでつづる 印象派展
【優待内容】 入館料 一般 1,300円→1,000円
【対象人数】 会員含む5名まで
【利用方法】 受付時にJAF会員証提示
【所在地】 大阪市中央区城見2-2-27(地図を見る
【開催期間】 3月1日(金)~7月29日(月) 
【開館時間】 10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)
【休館日】 火・水曜(3/20は開館)
【問合せ】 06-6942-1117
※他の優待・割引等との併用不可
※入館料:大学生・高校生は800円、中学生以下は500円(中学生以下は保護者同伴に限り2名まで無料)

本掲載情報は、2024年3月現在のものです。
最新の情報は【公式】山王美術館ウェブサイトよりご確認ください。

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