【優待施設のご紹介】天理大学附属天理参考館

お知らせ 奈良

2024年03月08日

~天理大学附属 天理参考館~

西名阪自動車道・天理インターから南へ約3km。
天理大学の附属施設である天理参考館は、世界各地の生活文化資料・考古美術資料を約30万点収蔵する博物館です。約3000点を常設展示しており、特に東アジア地域の民族研究で有名です。各地の資料を通して、それぞれの地域に住む人々の生活や歴史を知り、お互いのこころを理解することを目的としています。 
また、特別展・企画展や、講演会『トーク・サンコーカン』、参考館メロディユー(ミュージアムコンサート)、ワークショップなど、さまざまな活動を行っています。『トーク・サンコーカン』は、一般の方々に考古学や民俗学・鉄道史など、多岐に渡る文化の理解を深めていただけます。 

JAF会員優待内容

■優待内容
入館料 大人100円引

■利用方法
受付時にJAF会員証提示
※他の優待・割引等との併用不可

■対象人数
会員含む4名まで

施設情報

■住所
奈良県天理市守目堂町250
地図はこちら

■TEL
0743-63-8414

■開館時間
9:30~16:30(入館は16:00まで)

■休館日
火曜
※臨時休館日がございますので、詳しくは施設ホームページをご確認ください。

■施設ホームページ
【公式】天理大学附属天理参考館

第95回企画展「器にみるアンデス世界―ペルー南部地域編―」が開催されます

■開催期間:4月17日(水)~6月3日(月)まで
※毎週火曜は休館日となります。4月28日(日)は創立記念日のため休館。

■開催場所:天理大学附属天理参考館(3階 企画展示室)

■企画展の見どころ
 日本で「古代アンデス」といえば、インカ帝国を思い浮かべる方が多いでしょう。しかし、ペルーとボリビアの一部を含む中央アンデス地帯では、実に多様な古代文化が栄えました。古代アンデスでは紀元前3000年頃から神殿が建設され始めますが、土器が登場するのは紀元前1800年頃と、世界のほかの地域と比べて遅かったことに驚かされます。それにもかかわらず、各地で様々な土器がつくられました。
こうした古代アンデスの土器は、19世紀後半に欧米諸国の博物館や美術館によって考古学的に高く評価されます。これがきっかけとなり「贋作」がつくられるようになりました。そして1950年代に古美術コレクター達によって造形美術としての価値まで付与されると、「贋作」づくりはさらに盛んになりました。
本展は、2021年に開催した第86回企画展「器にみるアンデス世界―ペルー北部地域編―」の続編として開催します。そのため、ペルー南部地域とボリビアにまたがって栄えた古代文化を対象として、土器や木器の真作と「贋作」を同時に展示します。これにより、当時の世界観に触れていただき、それらが現代ペルー社会において古代とは異なる脈絡で再生産されている様子をご覧いただきます。また、山形大学ナスカ研究所および山形大学附属博物館の協力を得て、ナスカの地上絵に関する最新の研究成果と、同時進行で行われている保護活動の現状についてご紹介します。
本展を通じて、ペルー北部地域とは異なる土器や木器の造形をご堪能いただき、現代ペルー社会における文化財をめぐる実状を感じとっていただければ幸いです。

【特設サイト】第95回企画展「器にみるアンデス世界―ペルー南部地域編―」
【主催】天理大学附属天理参考館

展示品の一部をお見せします(天理大学附属天理参考館 所蔵)

広口鉢(首級) ※推定/「贋作」推定/現代 推定/ペルー南海岸 推定/20世紀

深鉢(シャチの神と女性) 推定/ナスカ文化 推定/ペルー南海岸 推定/ナスカ後期(後400年頃~650年頃)

深鉢(農夫)※「贋作」 ナスカ文化、現代 ペルー南海岸 ナスカ中期(後300年頃~400年頃)、推定/20世紀

人物象形壺 ※推定/「贋作」 推定/現代 推定/ペルー中央海岸 推定/20世紀

人面付き双耳壺 ※「贋作」インカ帝国、現代 推定/ペルー南海岸 後1450年頃~1532年、推定/20世紀

壺(笏杖を持つ擬人化された神)※「贋作」ナスカ文化、現代 ペルー南海岸 ナスカ中期(後300年頃~400年頃)、推定/20世紀