築城400年記念日にリニューアルオープン!!福山城博物館

お知らせ 広島

2022年08月05日

更新日:2023年5月9日

福山城博物館とは?

天守福山城

元和8年(1622年)に水野勝成(みずの かつなり)が海陸路の要衝地である芦田川のデルタ地帯に築かれたのが福山城です。
江戸時代建築最後の最も完成された名城としてたたえられていました。

福山城築城400年という節目の年に向けて行われてきた「令和の大普請」を終えた福山城は、全国唯一といわれる天守北面鉄板張りの築城当時の姿が復元されました。30万石以上の規模といわれる城郭建築に相応しい5層6階の立派な姿を見せています。
ぜひ一度見学に来て頂きたいと思います。

博物館展示について

実は天守が博物館として登録されているのは「福山城」と「長浜城」だけです。
そんな貴重な福山城博物館では多くの展示を行っています。

地階・・・福山城物語の場で福山城の歴史背景や特徴を3面スクリーンで紹介。
1階・・・企画展示室で福山の歴史に沿ったテーマの資料を多数展示また特別展を開催。
2階・・・水野勝成と水野家の階で、一番槍レースや火縄銃などの体験コーナーがあります。
3階・・・阿部正弘と阿部家の階で、阿部正弘と幕末の歴史をテーマとするクイズコーナーもあります。
4階・・・福山城シアターの階で,高さ3.4mの壁面を活用した大型3面シアターで水野勝成のまちづくりなどの映像をお楽しみいただけます。
5階(最上階)・・・市内を360度見渡せる展望台です。
また、世界的に有名な照明デザイナーの石井幹子さんを監修に迎え、夜間照明を整備。伏見櫓や筋鉄御門・狭間・御湯殿・月見櫓に続いて天守や鏡櫓、鐘櫓にも明かりが灯ります。

2階体験コーナー

一番槍レース

<大坂夏の陣での水野勝成の活躍を体験!>
慶長20年(1615年)の大坂夏の陣に参戦した水野勝成は、見事一番旗を大坂城桜門に立て、その武勇を轟かせた。その活躍をモチーフにした「一番槍レース」。ライバル武将と競いながら、一番槍をめざせ!
体験には3つのコースがあります。
ビギナー:操作に関係なく一番槍のレースを体感しゴールします。(小学校低学年向け)
チャレンジャー:手綱やアイテムを使用し馬を操り一番槍を目指します。大人の方も多くチャレンジしています。
なりきりフォト:馬にまたがって撮影します。(幼児や乗馬に自信のない方向け)

火縄銃体験

<老いて尚、人々を驚愕させた水野勝成の逸話>
87歳の時、20間(36.4m)先の的を火縄銃で撃ち抜き、人々を驚愕させた資料が遺っています。火縄銃体験では実際に約36m先の的を撃ち抜けるか、87歳の水野勝成に挑戦できます。見事撃ち抜いた方は、的と一緒に記念撮影ができます。

行くぞ!「一番槍」

「一番槍」とは戦場で最初に名のある武将を討ち取ること。また、その人のことを言います。
1579年、16歳で初陣を飾った水野勝成であるが、父忠重に勘当され水野家を出奔。その後は豊臣秀吉の他、度々主君を変えながら、九州の名だたる武将の下に従えています。
ここでは槍を持って写真を撮ることが可能です。ぜひ記念に撮ってみてくださいね!

3階阿部正弘と阿部家の階

クイズコーナー

阿部正弘と幕末クイズ

<阿部正弘の業績や幕末の歴史をテーマとするクイズコーナー>
入門クラス・師範クラスがあり、阿部正弘の業績や幕末の歴史をテーマとするクイズを出題。クイズを通して、阿部正弘と幕末について学ぶことができます。

4階福山城シアターの階

福山城の鯱(シャチホコ)

左が初代・右が二代目の鯱(シャチホコ)
福山城歴代の鯱(シャチホコ)。左が初代・右が2代目です。
初代:1945年の福山空襲で焼失した福山城天守であるが、福山市民の寄付金により1965年の両脇に鎮座される。
2代目:1993年に地震により初代の鯱は破損してしまいます。初代と色合いは違うものの迫力は変わらない。この度のリニューアル工事で取り外され、現在3代目の鯱が鎮座される。

5階(最上階) 天守閣

福山駅側(運が良ければ新幹線が見えるかも・・・)

艮(うしとら)神社側

福山城最上階では福山市内を360度見渡すことができます。
また福山藩初代藩主の水野勝成が所要していた「革包茶糸威二枚胴具足(複製)」と一緒に写真を撮ることができます。
福山城天守閣登閣記念にカッコいい具足と一緒に記念撮影をしてみてください♪

世界最小の福山城

福山市内の精密部品メーカー「株式会社キャステム」さまが、福山城築城400年を記念し、製作された約0.2mm(1/170,000)の福山城です。
髪の毛1本と比較されていてかなり小さい福山城です。こちらは福山城天守閣でみることが可能です。

その他みどころ

天守北側鉄板張り

福山城最大の特徴として、北側以外の壁が漆喰の塗籠(ぬりごめ)となっていたのに対して北側のみは5層を除く全面に鉄板を張っていました。その目的は、風雨への備えであるとともに、天守の位置が本丸の北側に寄っているため、外部から直接天守が攻撃されることへの備えとしても活用されました。全国の天守にあっても極めて特殊なものであり、他に類例がありません。2022年の福山城博物館リニューアルにおいては、古写真や寄贈を受けた鉄板を参考にしながら、表面の質感や、鋲頭(びょうがしら)、上下の重ねなどの復元を行いました。

筋鉄御門(すじがねごもん)

重要文化財の一つ。
福山城本丸の正門で福山築城に際して、伏見城から移建したものといわれている。
柱の角に筋鉄を施し、扉に数十本の筋鉄をうちつけているためその名が生まれたものである。

礎石(そせき)

「礎石」とは天守を支えていた当時の土台石のことをいいます。
空襲により焼失した福山城の旧天守は、城郭建築の集大成といえる完成された構造で築かれていました。
この天守の柱を支えていた礎石度が天守焼失後も天守台穴蔵の中に残されており、1966年(昭和41年)の再建にあたって、天守北側の現在地に、同じ配置のまま180度向きを変えて移設され、現在に至っています。

黄金水(おうごんすい)

本丸に現存する唯一の井戸で、その他本丸には4カ所、二の丸3カ所、三の丸に2カ所あったといわれています。
城郭における井戸はその城の良否あるいは戦闘の際の生命をささえるものとして重要視され、この黄金水は渇水時にも水をたたえた素晴らしい井戸でした。

伏見櫓(ふしみやぐら)

重要文化財の一つ。
三重の隅櫓、本瓦葦。伏見城松の丸にあったものを水野勝成の福山城築城に当たって、将軍秀忠が移建させたものです。
伏見城の城郭建築の遺構としては希有のもので、白壁三重の豪華な姿に桃山時代の気風がうかがわれます。

狭間(さま)

「狭間」とは丸・三角・四角などお城に見られる穴のことです。
城壁や櫓(やぐら)などに設け、外をうかがい矢弾を放つためのもので用途により矢狭間・鉄砲狭間などの別がある。
福山城でも狭間を見ることができます。
遠くから写真を撮ると湯殿(藩主が使用するための風呂場)と石垣・狭間と素敵な写真を撮ることができます。

御湯殿(おゆどの)

「御湯殿」は、本丸南側中央に位置し、本丸御殿の一部です。
多くの史料に、伏見城からの移築であると記されています。建物は物見部分と風呂屋部分に分かれ、物見部分は全国の城郭でも珍しい石垣から張り出した「懸け造り」となっており、福山城の南からの景観を特徴づけています。その上段からは城下が一望できました。
1945年8月8日の福山空襲により焼失し、1966年に天守や月見櫓とともに再建された。資料不足のため細部に違いはあるものの、当時の雰囲気をよく再現されています。

日本100名城スタンプ場所

「日本100名城®」の選定は日本城郭協会が財団法人となって40周年を記念する事業として、文部科学省・文化庁の後援を得て企画され、以下の100城が平成18年2月に発表されました。日本を代表する文化遺産であり地域の歴史的シンボルでもある城郭、城跡を、多くの人に知ってもらい、関心を高め、ひいては地域文化の振興につながることを念じて設定されました。また翌平成19年にはスタンプラリーを設定したことにより、多くの人が全国の城郭に直接足を運ぶきっかけともなりました。
福山城も日本100名城に選定されています。福山城の100名城スタンプ設置場所は福山城天守閣内「ミュージアムショップ」天守事務所外側です。

御城印 ※時期によってデザインは変わります

今神社などで御朱印が流行していますが、お城にも御朱印があるのをご存じですか?
その名も「御城印」(ごじょういん)。
和紙に城名やゆかりある城主の家紋や花押などの印を押したものです。
今では日本のあらゆるお城で販売されています。
特に、「ロンドンブーツ1号2号田村淳さん福山城名誉城代就任記念 伏見櫓」の御城印など、イベント限定の御城印や季節によってデザインが変わる御城印など様々な御城印があります。
城ファンではブームになっています。
ぜひ皆さんも登城記念に御城印を手に入れてみてください!

①通常版御城印(300円)

 

通常版の御城印。
金色で書かれたデザインが迫力があって手に入れたくなります。

②御城印黒地金箔押し(400円)

 

人気No.1の御城印!!
カッコいい福山城が黒地金箔押しになっています。

御刀印(200円)※時期により販売されていない場合もあります

 

御刀印イメージ

福山に開花した刀の世界。受け継がれる刀匠の技。

伏見櫓(500円)※時期により販売されていない場合もあります

 

伏見櫓イメージ

ロンドンブーツ1号2号田村淳さん福山城名誉城代就任記念 伏見櫓

武将印(200円)※時期により販売されていない場合もあります

今ひそかなブームになっている「武将印」。
お城ゆかりの武将の名前・家紋が入ったカッコいい武将印です。
こちらもぜひ記念に手に入れてください!

水野勝成

福山初代藩主。
「鬼日向」の異名を持つ猛将で知られる一方、城下町建設や産業育成、治水事業などを積極的に行い、今日の福山発展の礎を築きました。

阿部正弘

福山藩の第7藩主。
25歳で江戸幕府老中となり、27歳で老中首座に就任し、幕末の安政の改革を行いました。

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