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クルマのトラブルを1分1秒でも早く解消

ロードサービス

T.I.(2019年入社)
東京支部 ロードサービス隊 港基地
高等専門学校の自動車整備科を卒業したのち、18歳でJAFに入社。現在は東京支部ロードサービス隊 港基地に所属。

あの日、助けてくれた隊員の後ろ姿に憧れて

幼少期から自動車好きだったこともあり、学生時代は高等専門学校で自動車整備について学びました。その後、卒業を間近に控え、いざ就職活動となった際に脳裏に浮かんだのが、在学中、JAFにお世話になった出来事。バイクで走行中に突然、エンジントラブルに見舞われて不安な気持ちになっていたのですが、駆けつけてくれたJAF隊員の適切な作業と親切なアドバイスのおかげで、また無事に走り出すことができました。私の目には、作業を終えて颯爽と去っていく隊員の後ろ姿が、ヒーローのように映ったのです。これをきっかけに抱くようになった「人を助ける仕事がしたい」という思いを実現させるべく調べるうちに、JAFでは災害時の特別支援隊派遣や交通安全活動など、通常のロードサービス以外の社会貢献活動も積極的に行っていて、様々な人助けができることを知りました。こうして私は周囲の多くが自動車整備士の道に進んでいくなかで、JAFへの就職を決めて今に至ります。

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特別支援隊を目指してスキルアップに努める日々

ロードサービス隊員は基本的に1日中現場にいます。勤務形態は日勤と夜勤のシフト制で、1名乗務が基本。装備品のタブレットへ届く出動要請に応じて、現場から現場へと移動し、トラブルへの応急処置やアドバイスといった業務を行います。また、空き時間を活用して事務作業やサービスカー・資機材の整備点検を行なうこともあります。通常業務以外にも時にはイベントに参加して、ロードサービス技術やレッカー車の魅力を伝えるのも仕事のひとつです。災害時に出動する特別支援隊も、JAFの重要任務となっています。全国から経験豊富かつ優れたスキルを備えた隊員が選ばれるのですが、志願者も多く、私にとって憧れの存在です。私はまだ経験が浅く、先輩方のアドバイスに助けられている部分も多いので、今後は逆に誰かの助けになれるよう日々のスキルアップに努めています。

キャリアアップに繋がる各種免許取得をサポート

JAFは全国に拠点があるため、転勤の有無が気になる方も多いと思います。勤務地域限定制度により、配属の範囲として全国可能か、地域を限定するか、希望が出せるので、自分のライフイベントに合わせて働くことが可能です。ちなみにロードサービス隊員の業務には、レッカー車などの作業車両を運転するための準中型運転免許・中型運転免許が必要です。ただ、未取得でも安心してください。免許取得費用が一部支給される制度があります。それ以外にも、様々な資格取得の補助が受けられますし、今後のキャリアアップにも繋がるはずです。また勤務時間が長く大変だと思われがちですが、就業中の休憩時間や有給休暇はしっかり取れますし、福利厚生面はしっかりしています。なのでプライベートでは趣味を満喫している同僚も多く、私自身もシーズン中は毎週のようにスノーボードを楽しんでいます。

学んだのはコミュニケーションの重要性

この仕事をしていて何よりも嬉しいのが、お客様からいただくお手紙や感謝の言葉です。初めて1人で担当した現場はとても緊張しましたが、お客様からの「ありがとう」の一言に、とてもやりがいを感じました。では、もっとお客様に喜んでもらうためにはどうすれば良いか。そこで学んだのがコミニュケーションの重要性です。現場は1件ごとに状況も車種もトラブル内容も異なるので、お客様に対してのみならず、隊員同士でも密にコミュニケーションを取りながら助け合うことが必要です。寒冷地や海沿いなど、勤務エリアによって救援内容も変わってきますので、各地に配属された同期と連絡を密に取り合ったりと、情報交換は欠かせません。これによって日々の業務が円滑に進み、その分、1人でも多くのお客様に喜んでもらえるのです。その場のトラブルを解消するだけではなく、不安を取り除き、その後も安心できるようアドバイスし、いかにお客様に満足してもらえるかが大事。自動車が好きであるにこしたことはありませんが、それ以上に人とコミュニケーションを取ることが好きな方が向いていると思います。

ある1日のスケジュール

図表:ある1日のスケジュール 図表:ある1日のスケジュール

ロードサービスの業務

救援業務

クルマの故障や事故・トラブルの現場に急行し、救援作業をおこないます。バッテリー上がりやタイヤのパンク、落輪、キー閉じ込みなどさまざまなトラブルに対応します。現場での応急処置が難しい場合には、整備工場までけん引することもあります。

特別支援隊

大雨や大雪、地震などの大規模な自然災害の発生時など、通常業務の範囲を超えるような救援要請が急増した際に召集されます。約2,000名の中から選抜された約100名の隊員たちで構成され、被災地で警察や自治体と連携して活動します。道路をふさぐ被災車両を移動させたり、車中泊を余儀なくされた被災者のクルマの点検などをおこないます。