災害支援「特別支援隊」の救援業務(ロードサービスの仕事)
災害発生時に活動する特別支援隊
大規模災害時や冬期など、通常の任務の範囲を超えるような救援案件が急増した際には、JAFロードサービス特別支援隊が出動します。JAF隊員約2,000名の中から100名超しか選抜されないエリート隊員たちです。
災害支援について
自然災害などの非常事態が発生すると、JAFロードサービス特別支援隊が召集されます。
被災地に入った特別支援隊は警察や自治体と連携し道路をふさぐ被災車両を移動して、緊急車両の通行を支えます。
時には避難所を巡回して、車中泊を余儀なくされた被災者のマイカーの点検を無料で行ったりもします。
日頃から防災訓練に積極的に参加、消防や警察などとも連携し、いつ来るか分からない災害に備えています。
困っている人を直接助ける、やりがいのある仕事
特別支援隊は甚大な災害や国家的重要行事の際、出動します。また、豪雨・豪雪など季節災害への対応も重要な任務です。
またJAFは全国組織なので、有事には全国の支援隊の仲間が集い、一丸となって困難に立ち向かいます。これはJAFの強みの一つです。
私は宮城県に派遣され、仮設住宅の方の救援要請に出動したことがあります。仮設住宅にいるのは被災された方ですし、ご家族を亡くされた方もいます。そうした方々とも接遇するので、つねに相手の心情に配慮するよう心がけています。
特別支援隊員は誰もがなれるわけではありません。しかし、困っている人を直接助ける、やりがいある仕事です。
何よりお客様の問題を解決して笑顔になってもらえる仕事です。ですから、少しでも「人の役に立ちたい」と考えている方は、JAFに興味を持ってほしいと思います。
(埼玉支部久喜菖蒲基地 東谷洋佑隊員)
<2018年2月>
主な出動事例
熊本地震
2016年4月に発生した熊本地震では、熊本県および大分県境の一円において、延べ330人の特別支援隊員が7,620件のロードサービスを実施しました。
東日本大震災
2011年の東日本大震災では車両移動や無料点検だけでなく、警戒区域内から避難する住民の車両を持ち出す作業のサポートにもあたりました。
北海道洞爺湖サミット
2008年7月、各国の首脳が集まった北海道洞爺湖サミットでは7日間の開催期間中、北海道警察本部と連携し、警備支援にあたりました。
豪雪地帯の派遣
災害だけでなく降雪や凍結により増加するロードサービスへの救援要請に対応するため、厳冬期には全国の支部から豪雪地帯へ支援隊員が派遣されます。