JAFのあゆみ:2010年代 (フォトヒストリー)
About
一般社団法人 日本自動車連盟(JAF)は2013年4月、創立50周年を迎えました。JAF は、1963年(昭和38)、自動車を安全で快適に利用するための諸サービスを提供する自動車ユーザー団体として設立されました。
フォトヒストリーはJAFの歴史を写真で辿るコンテンツです。各年ごとに契機となった出来事をご紹介します。
Pick Up Photo
2010(平成22)年度 地域密着情報を掲載した『JAF PLUS』を創刊
第7次3カ年計画がこの年から始まり、同年度末には在籍会員数が再び増加に転じた。
6月には、JAFユーザーテストで車の冠水や水没の現場を再現。実験の様子を収めたホームページの動画へのアクセス数は1カ月で32万ページビューを超えた。
7月には『JAF PLUS』を創刊し、『JAF Mate』と同梱して会員に届けることとした。B4二つ折りサイズの紙面に全国53支部がそれぞれ独自の地域密着情報を掲載した。
11月、スーパーGTとフォーミュラ・ニッポンを同時開催する「JAFグランプリ」が20年ぶりに復活した。
2011年(平成23)3月11日、東日本大震災が発生するとJAFはすぐに「災害対策本部」を立ち上げ、組織を挙げて被災地域への応援態勢を整えることを決定した。3月18日には特別支援隊が現地入りし救援活動を開始した。
2011(平成23)年度 東日本大震災の被災地で特別支援隊が活動
東日本大震災の被災地では、JAFの特別支援隊が緊急車両の通行路を確保し、福島原発周辺に残された車両の持ち出しにも協力した。このほかに『JAF Mate』誌などで震災復興キャンペーンを展開するなど、さまざまな支援を行った。この年4月には公益法人制度改革に対応して、JAFは「一般社団法人 日本自動車連盟」となった。
2012年(平成24)2月には、全国2万5,000カ所以上の会員優待施設が検索できる無料アプリ「JAFお得ナビ」の配信を開始。年末年始に『JAF PLUS』紙面で企画した会員向けプレゼントでは応募者が350万名を突破した。
ウェブコンテンツのラインナップも10月に「JAFがおしえる運転のニガ手克服1・2・3」を加えるなど充実し、「車庫入れ・縦列駐車のあいうえお」、翌年1月には「JAF Mateパーク」を公開。ホームページへの年間アクセス回数は1億回を超えた。
2012(平成24)年度 ソーシャルメディアを積極的に活用
2012(平成24)年6月、名古屋トヨペット会長の小栗七生が第11代会長に就任した。7月には国土交通省から、前年東日本大震災の災害現場で行った救援活動の功績に対して、宮城支部と福島支部に感謝状が授与された。
8月には「ソーラーカーレース鈴鹿2012 」の模様をUstream配信により初めてインターネットで生中継した。JAFの公式フェイスブックページも10月に開設。「日本自動車連盟」「おでかけ応援情報」「モータースポーツ」「カーライフ サポートinfo」の4つのアカウントを立ち上げ、お勧めドライブコースを始めとする会員向け情報やイベントなど、JAFの活動内容を幅広く紹介している。
また自動車関連団体とともに共同記者会見を10月に実施し、不合理かつ不公平な税制を改め自動車関連諸税を簡素化し、負担を軽減するよう訴えた。
2013(平成25)年度 JAF、創立50周年。
JAFは1963年、自動車を安全で快適に利用するための諸サービスを提供する自動車ユーザー団体として設立されました。
当時、日本はすでに高度経済成長期に入り自家用車の本格的な普及が始まりつつありました。翌年には国際的なイベント開催を控え、国際間の自動車交通の円滑化も課題となり、欧米の主要自動車クラブのようなロードサービスやドライブ旅行のサポート、交通安全の啓発やモータースポーツの統轄などをおこなう自動車ユーザー団体の結成が強く求められ、自動車業界の協力によってJAFの設立が実現いたしました。
創立以来自動車ユーザーの安全・安心を支えるロードサービスを中心として、交通安全や環境保全のための活動・自動車税制に関する要望活動・会員サービスの充実などさまざまな業務に取り組み、2013年4月、大きな節目となる創立50年を迎えました。
2014(平成26)年度 スマートフォンアプリ「JAFデジタル会員証」リリース
会員証をスマートフォンに表示することができるアプリ「JAFデジタル会員証」を11月20日にリリースしました。
これにより会員証が手元にない場合でも、スマートフォンに表示したデジタル会員証の画面を見せることで、ロードサービスや優待施設を利用することができるようになりました。
また、GPSにも対応しているため位置情報を送信してロードサービスの救援を要請できたり、同じくGPSを利用して周辺の優待施設を検索することができるJAF公式アプリ「JAFお得ナビ」は本アプリに連携されるなど、JAFのサービスをシームレスにお使いいただけるようになりました。
※現在は「JAFスマートフォンアプリ」に統合されております。
2015(平成27)年度 モータースポーツ新種競技「オートテスト」を導入
オートテストは英国発祥の伝統的なモータースポーツで、日本には2015年から導入されました。レースのように着順を競ったり、ジムカーナやラリーのように走行タイムの優劣を競うのではなく、「運転の正確さ」を競う新しいスポーツです。
特に従来のモータースポーツと違う点は、服装や車両装備に規定がなく参加者の自由ということ。そのため、これまで新規の参加者にとって障壁であった費用や敷居の高さが無くなり気軽に楽しめる新たな競技として開催されています。
また、参加料については高額であることで参加を見送ることが無いよう留意することなどもガイドラインに定めています。
これにより2016年は64回開催し約1,700名が参加。モータースポーツにおいて新たなすそのを開く取り組みの一環となっています。
2016(平成28)年度 熊本地震にロードサービス支援隊派遣。すべての方に無料で対応。
2016年4月14日21時26分、熊本県熊本地方を震央とする震度7の地震が発生。続いて4月16日 1時25分にも震度7の本震を観測した熊本地震は、熊本市・益城町を中心に県全域に甚大な被害をもたらしました。人的被害はもちろんのこと、物的被害も多大なもので、クルマも例外ではありませんでした。JAFでは「特別支援隊」を編成し、全国からロードサービス車両・隊員を派遣。4月15日~18日までに4日間で705件の救援要請に対応しました。
また、当面の措置として熊本県および大分県の被災者からの車両救援要請に対してはJAF会員でない方であっても会員扱いとしてロードサービスを提供、避難所での車両無料点検サービスを開始するなど、さまざまな角度から被災地支援にあたりました。
2017(平成29)年度 ロードサービス救援アプリ「JAFを呼ぶ」リリース
お客さまの利便性を高めるため、画面内の質問にタッチしていくだけで簡単にロードサービスを呼ぶことができる救援アプリ「JAFを呼ぶ」をリリース。
GPS機能を利用した現在地の特定とあわせて「電話をかける」「説明する」といった手間がかからず便利にお使いいただけます。
また、言葉で説明しづらいクルマのトラブルを写真で送って送付できる機能やアプリ地図内で急行中のサービスカーの現在地がわかる機能もあり、到着時間をご確認いただけるなど、さまざまな機能がもりだくさんです。
※現在は「JAFスマートフォンアプリ」に統合されております。
2018(平成30)年度 北陸豪雪、西日本豪雨にロードサービス特別支援隊を派遣
2018年2月3日(土)から8日(木)にかけて日本海側を中心に襲った北陸豪雪および6月28日(木)から7月8日(日)頃、前線と台風7号の影響による西日本豪雨が各所に甚大な被害をもたらしました。JAFでは北陸豪雪、西日本豪雨ともに全国からロードサービス車両・隊員を派遣し「ロードサービス特別支援隊」を編成。被害地域の対応にあたりました。
特に西日本豪雨ではもっとも被害の多かった広島・岡山・愛媛の3県でドライバーからJAFに寄せられた救援要請は4,345件(期間:7月6日(金)~10日(火))。これは前年同期間と比べ約300%と約3倍で、豪雨の影響により多くの救援要請を受け活躍した。
2019(令和1)年度 令和元年東日本台風等による被害地域への特別支援隊派遣
2019年10月12日(土)から13日(日)にかけて上陸した令和元年東日本台風(台風19号)次いで発生した10月25日(金)の豪雨により、関東甲信越・東北地域を中心に大きな被害をもたらしました。被害地域である福島・長野・栃木・千葉の4県からは冠水に関する要請が計1,225件※となるなど、多くのロードサービス救援要請があり、それらに迅速に対応することを目的に全国各地よりJAFロードサービス特別支援隊の車両と隊員が被害地域に集結し、対応に当たりました。
※集計期間は栃木・千葉・長野の3県は10月15日~11月2日、福島県は10月15日~31日。福島県は10月25日(金)に発生した豪雨被害は受けていないため、31日までの集計としています。