この句が選ばれたということは、エコ川柳の大定番「リサイクル」が、いまだに中心的なテーマであるということ。ただきっと今の10代は、大人よりもリサイクルに抵抗がなく、おしゃれに捉えていて、それは平成のリサイクルのあり方そのものだったのでは。等身大の言葉を使っていて、誰にでも伝わりやすい一句です。
お父さんがエコ運転を「車に」ほめられたという表現が、子どもらしくてかわいいですね。生まれたときから“しゃべる”車が当たり前で、車を家族の一員のように感じているのでは? 普段はほめる側のお父さんも、車にほめられてうれしそうなのでしょう。その様子をよく見ていて川柳に詠んだ、いい作品です。
神戸市出身。恋を詠んだ作品が幅広い世代から人気を得るほか、講師として全国各地の小・中学生を対象に17音で言葉を紡ぐ魅力を伝える活動も。各メディアの川柳コーナーや企業や市町村の公募川柳の監修・選者も多数務める。文化審議会委員。
小・中学校向けに、川柳づくりの基本やルール等を
わかりやすく解説した『楽しく覚える「アニメ川柳道場」』を公開中!
学校教材としてもお使いいただけます。
東京都出身。山羊チーズ作りと農ある小さな暮らしを夢見て、長野県松本市の山間の集落に移住し、エッセイの著述《書く!》、講演や体験取材レポート《喋る!》、楽しむ農《育てる!》、ラリーやトレイルランニングやマラソン《駆ける!》、などで活動中。自然回帰型生活びと・エッセイスト・農民・元国際ラリースト・「ペレファ農場」代表。
賞品協力:
オリンパスメモリーワークス(株)
- (※1)なお、モデルが変更する場合がございます事をご了承ください。
- (※2)セットアップ・取り付け作業は個人で行うことになります。
- (※3)・学校団体賞は学校・クラス単位の郵送応募かつ応募作品数が50句以上の学校に限ります。
- ・小・中・高等学校ごとに、ご応募いただいた作品の審査点数合計が最も高い学校が団体賞となります。学校団体賞および団体応募での賞品、賞状のお届け先は学校とさせていただきます。
- ・賞品等をお届けする都合上、日本の住所に限らせていただきます。
- ◆各賞品の画像はイメージです。
ひとつずつ ふやしていこう エコ知しき
平田 智萌実さん
冬の陽を あびて私も 発電中
坂本 ほのかさん
だれかいる? あかりあるのに へんじなし
中村 るいさん
節制と いってるママが 太ってく
小松 愛倫さん
つめかえは ぼくにもできる エコかつどう
こしい りょうすけさん
チラシはね 読んで終わりじゃ ないんだよ
石井 心さん
子供たち 親の背を見て リサイクル
松浦 凛人さん
お母さん 心と服の 穴を縫う
福島 奈恋さん
守りたい 大事な人の 澄んだ空
守屋 彩羽さん
やねのうえ おうちのひかり つくってる
東村 みさとさん
打ち水や アスファルトには エコの跡
中原 真子さん
人間は 「人間様」では ない地球
小岡 夏海さん
言っちゃダメ 滅びの呪文 「まぁいっか」
豊田 遼志郎さん
ゴミひろい つまれるゴミと きみの徳
大友 彩凜さん
ポイ捨てで 地球炎上 させないで
新垣 雄大さん
眠る前 一つ決めよう 明日のエコ
伊東 ひろたかさん
ケーキより 自然の世界 映えている
ぴぃさん
去年より 透き通った海 魚来た
柳 みことさん
アプリより ごみの分別(ぶんべつ) 調(しら)べよう
板垣 星識流さん
エコ川柳 案外これが きっかけに
伊丹 陸さん
重ね着で いつもより出る 父の腹
藤田 真帆さん
楽しいと 姉と打ち水 笑う夏
小川 美佳さん
君犬派 あなたは猫派 僕エコ派
内藤 要さん
ポイ捨てで 流れるゴミは 桃じゃない
岡倉 光宏さん
この電気 明るい未来に 消しておく
角 遥人さん
私の手 握れるものは スマホだけ?
下田 睦実さん
いつもはね ワンパクだけど エコが好き
武田 孝登さん
捨てんばい 紙とボトルと エコ心(ごころ)
中村 鷹之輔さん
まかせとけ ねーちゃんがエコ 教えたる
傍島 香穂さん
エコバッグ コーデに合わせて オシャレさん
滋野 真子さん
資源ゴミ 名前ゴミだが ゴミじゃない
古賀 大嗣さん
捨てるのは モノより先に 思い込み
高村 真理子さん
ついクセで 友の家でも 電気消す
嶋田 眞さん
単身で 妻が気付かぬ エコを知り
藤林 卓幸さん
エコライフ アイデアだけは ケチらない
上村 由美子さん
愛車にも 標準装備 エコバッグ
鈴木 信也さん
ハッシュタグ つけて広がれ 今日のエコ
足立 有希さん
青空に 国境要らぬ エコ会議
渡会 克男さん
風呂敷は 気持ちも包む エコバッグ
樋口 隆宏さん
観光地 乗るエコカーは 人力車
梅山 すみ江さん
クレヨンに いつも小さい 青、緑
久保田 聡さん
地球どう 見てる鳥の目 魚の目
金子 秀重さん
パパのオフ 肩車にて 電気オフ
小松崎 潤さん
忘れたら 意外とヘコむ エコバッグ
堂免 千鶴さん
結婚し 夫とふたつ エコバッグ
寺島 慶子さん
地球人 みんなでしてる ルームシェア
松永 智文さん
エコライフ これも終活 共白髪
土生 洋子さん
身の丈に 合った暮らしが エコとなる
樋口 英世さん
ギガメガに 疲れてエコに ギアチェンジ
折原 知洋さん
リサイクル 母が引退 孫デビュー
平井 正志さん
- 名古屋市立東山小学校
- 慶應義塾中等部
- 静岡県立伊豆総合高等学校
おとぎ話に出てくる龍宮城をイメージさせ、そんな美しい場所を人間社会が排出したもので汚染してはならないということを、物語に重ねて上手に表現しています。エコに関する直接的な言葉を使っていないにもかかわらず、とてもメッセージ性の高い、“変化球”の作品です。