レッカー車(しゃ)に乗(の)って、さまざまな救援作業(きゅうえんさぎょう)をおこなっています。そのとき、お客(きゃく)さまのお話(はなし)にしっかりと耳(みみ)をかたむけ、安心(あんしん)していただくことを心(こころ)がけています。お客(きゃく)さまからは、いつも心(こころ)からの「ありがとう」の言葉(ことば)をいただけます。こんなやりがいのあるお仕事(しごと)は、ほかにないのではと感(かん)じています。

JAF隊員(じゃふたいいん)になったばかりのころに、クルマのなかにとじこめられたちいさなお子(こ)さまの救出(きゅうしゅつ)を担当(たんとう)したときのことはいまでも忘(わす)れられません。緊張感(きんちょうかん)のある作業(さぎょう)でしたが、ぶじに救出(きゅうしゅつ)できたときはこのうえない達成感(たっせいかん)がありました。これからも技術(ぎじゅつ)をみがきつづけ、たくさんのひとのトラブルを解決(かいけつ)できる隊員(たいいん)でありたいです。

作業(さぎょう)の内容(ないよう)や現場(げんば)の状況(じょうきょう)はいつもちがうので、自分(じぶん)がもつ知識(ちしき)や技術(ぎじゅつ)をつかって、こまっているひとのお役(やく)にたてるこのお仕事(しごと)にはおおきなみりょくを感(かん)じています。お客(きゃく)さまに「今度(こんど)なにかあったときも、またあなたにきてもらいたい」と言(い)っていただいたときは、とてもうれしかったです。

わたしはこのお仕事(しごと)がだいすきなので、健康(けんこう)に気(き)をつけて、ずっとつづけていきたいです。たくさんの作業(さぎょう)ができるようにこれからも成長(せいちょう)していきたいですし、仲間(なかま)や後輩(こうはい)に適切(てきせつ)なアドバイスができるような隊員(たいいん)になりたいと考(かんが)えています。

2024年(ねん)1月(がつ)におきた能登半島地震(のとはんとうじしん)では、1月(がつ)2日(か)から3月(がつ)31日(にち)までの3ヶ月間(かげつかん)にわたって隊員(たいいん)がいれかわりながら救援活動(きゅうえんかつどう)をおこないました。わたしは2月(がつ)1日(ついたち)から1ヶ月間(かげつかん)、津波(つなみ)で水(みず)びたしになったクルマや避難(ひなん)のとちゅうでトラブルにあわれた方(かた)のクルマの移動(いどう)を担当(たんとう)しました。被害(ひがい)にあった地域(ちいき)では、がれきをどかすボランティアの方など、たくさんのひとが作業(さぎょう)にあたっているので、そうした方々(かたがた)のさまたげにならないようにすみやかな判断(はんだん)・対応(たいおう)を心(こころ)がけていました。

特別支援隊(とくべつしえんたい)でのお仕事(しごと)を経験(けいけん)し、JAF(じゃふ)だからこそできる支援(しえん)がもっとあるのではないかと考(かんが)えるようになりました。また、特別支援隊(とくべつしえんたい)の活動(かつどう)は会員(かいいん)のみなさまからいただく会費(かいひ)でささえられています。そういった意味(いみ)で、わたしたちも会員(かいいん)のみなさまによりいっそう感謝(かんしゃ)し、大切(たいせつ)にすべきだという思(おも)いが強(つよ)くなりました。