“小さな命に、大きな安心を” 交通事故から子どもの未来を守る一着

JAFのロードサービス隊員が着用する制服には、高い視認性を確保する工夫が施されています。この工夫を参考に、子どもたちの登下校や外出時の安全を守る『JAFこども安全ベスト』の製作を目指しています。“小さな命を守るために、私たちにできることを形にしたい” そんな想いを込めて、有志の職員がクラウドファンディングを始めました。子どもたちが安心して暮らせる環境を広げていくために、皆さまのあたたかいご支援を、よろしくお願いいたします。

「魔の7歳」をご存じですか?

歩行中 年齢別死傷者数 2020〜2024年合計(警察庁より)

2020年から2024年の過去5年間に全国で発生した歩行中の交通事故の死傷者数を見ると、全年齢の中で7歳(小学1年・2年生)が3,436人と最も多くなっています。このような背景から、事故に遭いやすい年齢として「魔の7歳」とも呼ばれています。

小学1年生になると、登下校や遊びに出かけるなど、子どもだけで行動する機会が増えることが主な要因と考えられています。

全国で痛ましい事故が多発
その多くが「魔の7歳」と呼ばれる小学1年~2年生に起こっています

子どもたちの交通事故を防ぐためには、教育だけでなく、周囲の大人が環境を整えることも重要です。
その一つの手段として、私たちは児童向け高視認性安全服に着目しました。

高視認性安全服とは

蛍光素材や反射材を使用し、昼夜を問わず着用することで、ドライバーに自分の存在を早く認識してもらい、事故を防ぐことを目的とした安全服です。
もともとは路上作業者などを対象としており、2015年にはJIS規格(JIS T 8127)が制定されています。

JAF隊員の制服も高視認性安全服!

JAFは60年以上にわたり、全国でロードサービスを提供してきました。
2024年度には、年間229万件以上、約14秒に1件の割合で救援要請を受けています。
夜間や高速道路など、危険な場所で作業することも多く、救援作業中に二次事故が発生するリスクもあります。

そのため、JAF隊員の制服には高視認性安全服が採用されており、ドライバーに存在をいち早く認識してもらうことで、安全を確保しています。
この制服の視認性の高さを手がかりに、子どもたちの安全にも応用できないかと考えました。

「児童向け高視認性安全服」とは

一般財団法人日本交通安全教育普及協会(JATRAS)は、子どもたちの交通事故防止を目的として、JIS T 8127「高視認性安全服」規格を参考に、児童・生徒の体格や行動特性に対応した規格を定めました。
この規格は、小学生が歩行通学や課外活動時に着用することを前提としており、以下の点に配慮されています。

身長が低い・ランドセルやリュックサックを背負う・既設を問わず兼用・熱中症対策を考慮する・着用時の暑熱対策 身長が低い・ランドセルやリュックサックを背負う・既設を問わず兼用・熱中症対策を考慮する・着用時の暑熱対策

児童向け高視認性安全服の一例
茨城県水戸市の取り組み「みとちゃんピカベスト」

現在、茨城県水戸市では、市立小学校および義務教育学校の小学2年生を対象に、『みとちゃんピカベスト』という児童向け高視認性安全服が配布されています。
この取り組みは、歩行中の交通事故の死傷者数の中で7歳児が突出して多いというデータを受けて、2016年にスタートしました。
配布開始から約10年が経過しましたが、これまでに確認されている範囲では、着用時の事故報告はございません。
この結果は、児童向け高視認性安全服が子どもの交通事故防止に有効な手段であることを示しています。

“子どもの未来を守る” 『JAFこども安全ベスト』

子どもたちが安心して登下校できるように、JAFが考えた“見える”ベストです。
安全性・快適性・使いやすさを兼ね備えた、こだわりのポイントをご紹介します!

こんなに明るい!夜間の視認性

夜間着用時のベストの見え方

遠くからでもお子さまがどこにいるのか一目瞭然!