JAF広島支部×広島電鉄 事故防止に向け活動中!



運転中に「ヒヤッ」とした経験、ありますか?

広島には数多くの観光名所があり、旅行客も多いですが、その移動手段としてよく使われているのが「路面電車」。JR広島駅を起点に広島市の中心部に敷かれた路面電車は、「広電」の愛称で親しまれています。
そんな路面電車ですが…実は、車との接触事故が後を絶ちません。
JAF広島支部は、広島電鉄株式会社(以下、広島電鉄)と協力し、クルマと路面電車の交通事故を減らし、安心安全な道路交通の実現を目指し活動を実施しています。ぜひ、広島の道を走られるドライバーの方はご一読ください。

JAF×広島電鉄 取組概要

JAF広島支部は広島電鉄株式会社(以下、広島電鉄)と協力し、路面電車とクルマの交通事故を減らし、安心安全な道路交通の実現を目指し活動しています。

広島市内を中心に、市民の足となり、観光客の移動手段ともなっている広島電鉄の路面電車(市内線)では、クルマとの接触事故が後を絶ちません。
JAF広島支部のもとへ、広島市内を運転するドライバーから、
「路面電車と接触しそうになった」
「ヒヤッとしたことがある」
などに加えて、クルマで路面電車の側や軌道敷内を通行する際に気を付けるべき交通ルールがわからないという声が寄せられています。

そこで、交通安全を推進しているJAF広島支部と広島電鉄がタッグを組み、路面電車の特性や交通事故の実態、交通ルールなどを自動車ユーザーに浸透させることで、路面電車とクルマの交通事故減少を目指すこととなりました。

アンケート結果

路面電車に対するアンケート調査の結果を公開しました

JAF広島支部と広島電鉄が、自動車ユーザーに路面電車に対するアンケートを実施したところ、約4人に1人がクルマを運転している際に路面電車と接触しそうになった等の「ヒヤッ」とした経験があると回答しました。

JAF広島支部のもとへ、広島市内を運転するドライバーから、
路面電車と接触しそうになった
ヒヤッとしたことがある
などに加えて、クルマで路面電車の側や軌道敷内を通行する際に気を付けるべき交通ルールがわからないという声が寄せられています。

 ※「自動車ユーザーの路面電車に対するアンケート」の受付は終了しました。

ヒヤリハット動画&KYT(危険予知トレーニング)

実際にはどのような事故が起こっているのでしょうか? 路面電車とクルマ・バイクのヒヤリハット動画を公開します。「どうして事故が起こってしまうのか?」「どのような運転をすれば避けられるのか?」など、考えながらご覧ください。
※警笛が鳴ります。音量にご注意ください。
提供:広島電鉄株式会社
※警笛が鳴ります。音量にご注意ください。
提供:広島電鉄株式会社

KYT(危険予知トレーニング)で交通事故を未然に防止!

JAFでは「実写版」危険予知・事故回避トレーニングを公開しています。
「危険予知トレーニング」とは、交通安全教育において事故防止効果のある手法とされており、道路交通に潜む危険を事前に予測し、適切に対応することにより交通事故を未然に防止しようとするものです。
“安全”に危険な場面を覚えることで、予測する能力のトレーニングになります。さまざまな場面を疑似体験して危険予測のポイントを身につけましょう。
路面電車編KYTに、ぜひチャレンジしてみてください!

走行時の安全ポイント

クルマは急には止まれない 電車はもっと止まれない!!

自動車に制動距離があるように、路面電車にも制動距離があります。
路面電車は急ブレーキをかけてから止まるまでの距離(制動距離)がクルマに比べて長く、軌道敷を走行している為、障害物を避けて進むことができません。軌道敷内を通過する際には、周囲に路面電車がいないか、目視確認をしてください。

JAFロードサービス隊員に聞いてみた!走行時のワンポイントアドバイス

林 班長

―業務中、広島市内を走行していて、ヒヤッとした場面を見かけることはありますか?
ヒヤリハット動画のような場面を、日々市内を走行しているときによく見かけます。
また、信号待ちの位置が軌道敷地内に近く、電車が通れない場面も見かけます。
 
★路面電車とクルマの事故を防ぐための運転ワンポイントアドバイス★
危険な場面に共通していることは、通行量の多い道路の右折レーンがない交差点、もしくは右折信号がある交差点で矢印信号に変わる前に右折をしていることです。
「対向車が途切れたから今がチャンス!」という心理が先行し、後方の確認が疎かになっていることが要因かと思います。
通常、矢印信号が変わってから曲がれば直進の電車は停車しているはずなので衝突する可能性はほぼありません。
私が基本的に実践していることは、矢印信号がある場合は点灯してから曲がる。
対向車がほぼいない場合、または矢印信号がない交差点であれば、まずは後方を確認してから対向車を確認して曲がることを意識しています。
道を間違えた際にも、慌てて本来行こうとしていた道へ曲がろうとしたりすると、同じように後方の確認が疎かになるので、焦らず一旦通り過ぎてから左折・左折・左折という四角を描くように元の道に戻るということも意識してみてください。

路面電車の確認を!

路面電車の事故件数(2023年):40
右直事故件数(2023年):23


市民の足として、そして観光客の移動手段として古くから親しまれている路面電車。起きた事故の半数以上は右折しようとしているクルマと直進する路面電車が接触する「右直事故」です。
~クルマで路面電車の軌道敷を右折通過するときの交通安全ポイント!~

①右折待ちは軌道敷の外側で!
②右折する前に右広報を「ミラー」と「目視」で確認