バイクの音を楽しむ『名車図鑑』5:HONDA CBR250RR

CBR250RRオーナーのバイクストーリー

ホンダから発売された250ccスポーツモデルの近年系譜を辿っていくと、ホンダ市販車初の4気筒250ccエンジンを搭載したCBR250FOURに突き当たる。その後はモデルチェンジを繰り返しながらもCBRシリーズはスポーツバイクの代名詞として長く愛された。しかしレプリカブームの終焉とともにベストセラーバイクのCBR250RR(RR=呼称ダブルアール)が2000年に生産を終了するとCBR250の血はそこで途絶えてしまった。

それから15年の月日が流れ、若い世代を中心に再びフルカウルスポーツが流行の兆しを見せると、2015年の東京モーターショーにて新型軽量スポーツバイクのコンセプトモデルが発表され、そのニュースは瞬く間に世界を駆け巡る。

ここにファンが熱望した古豪CBR250RR(RR=呼称アールアール)復活劇の幕が上がったのである。2016年末に生産国であるインドネシアで先行発売されたのを皮切りに、翌年には日本での発売を開始。あまりの人気に生産が追いつかず納車まで半年待ちになるなど、世間が驚く鮮烈なデビューを飾ったことは記憶に新しい。

CBR250RRの復活を後押ししたのは当時を知るベテランライダーに加え、モノに対するこだわりや本物志向を持つ現代の若いライダーたちからの支持があったからこそ。若年層の趣味への投資額が減少傾向にあると叫ばれる昨今だが、そんな気運を吹き飛ばすような快進撃は、妥協する事なく作られたこのバイクに灯るホンダスピリッツの為せる技だろうか。

走行モードを選べるシーンスイッチングやクラス初となる電子制御スロットル、高剛性アルミスイングアームなど最新技術をはじめとする豪華装備に気持ちは昂ぶる。アニメや特撮ヒーローなどのTV番組からそのまま飛び出してきたかのような独創的なデザインに酔いしれるのも醍醐味の一つ。CBR250RRは、最先端のスタイリングと優れた性能を併せ持つ稀代のスポーツバイクとして万人に受け入れられたのだ。

「リーズナブルで入門に最適」と謳い文句が並んでいた250ccのラインナップにCBR250RRが投じた一石。その波紋は一度は止まったかに思えたホンダ250ccレーサーレプリカの歴史を紡ぐ、大きな波となっている。

電子制御アクセル「スロットル・バイ・ワイヤ」システム

ダブルRの象徴 フロントWディスクブレーキ

アクセルグリップ内蔵のアクセル・ポジション・センサー(APS)がスロットル開度を検出し電気信号化。3段階のモードチェンジも実現した。

シャープでエッジの効いたルックス

ダブルRの象徴 フロントWディスクブレーキ

複数のパーツで構成されたレイヤードデザインによってまとまりを帯び、重厚で硬質な力強さ、そして高級感を感じさせる。

フロント倒立フォーク

スーパースポーツバイクに多く採用される倒立フォークを装備。剛性が高くレーシーな走行でもブレーキングに安心感をもたらす。

エンジン音を視聴する

まずは聴いてみる

ハイレゾ音源で聴いてみる

ハイレゾとは

ハイレゾとは、ハイレゾリューション(高解像度)のことです。ハイレゾは、CDでは入りきらなかった多くの情報量を持ち、レコーディング現場の空気感や、ライブの臨場感を体感することができます。

※ハイレゾ音源は、ハイレゾ専用プレーヤーで視聴してください。

Kawasaki 650-W1スペシャル
HONDA CBR250RR

エンジン形式:水冷4ストロークDOHC直列2気筒

総排気量:249㎠

全長×全幅×全高:2065mm×725mm×1095mm

車体重量:165kg

最大出力:38ps

最大トルク:2.3kgf・m

駐車場を探すならココ!全国バイク駐車場案内
グッドマナー JAPAN RIDERS