バイクの音を楽しむ『名車図鑑』13:Kawasaki Z900

Z900オーナーのバイクストーリー

どの部分を見てもサビひとつなく、徹底的に磨き上げられたZ900。エンジン音も絶好調で、オーナーにどれだけ愛されているかが伝わってくる一台だ。

「ずっとZが好きで、中学生のころから憧れていたバイクだったんですよ。以前は最初期型の72年式Z1に15年くらい乗っていました。ノーマルじゃなく、いじってない場所がないっていうくらい、めちゃくちゃカスタムしていました。」

そんな彼が、今のZ900を手に入れたのは2年ほど前。北米仕様の“KZ”ではなく、生産台数が少ないヨーロッパ仕様の“Z”だった。

「僕はヨーロッパのカルチャーやグッズが好きなので、Zも自然とヨーロッパ仕様に惹かれました。バイクに合わせるジャケットもイギリスのバブアー製だったりします。(笑)」

以前所有していたフルカスタムZ1と違って、現在のZ900はフルノーマル。それにはこんな理由があった。

「当時のカワサキが“世界一のオートバイを完成させる”という目標を掲げてつくったバイクです。車体設計とデザインの調和がすばらしく、どんなシーンでも快適にパフォーマンスを発揮できる“オールラウンダーなモーターサイクル”として誕生しました。だからその部分を味わうように乗りたいんですよね。」

現在の愛車との向き合い方は非常にユニーク。オフロードタイヤに変えて林道に行ったり、雨の日も関係なく通勤に使ったりしている。

「Zって、色々な人が共通して持っているある種のイメージがあると思うんですけど、そういう部分をいい意味で壊していけたらな…と。硬派な印象のバイクですが、自由度が高くて、本当に楽しいバイクなんです。それを多くの人に知ってもらえたら、嬉しいです。」

絶版旧車を気負う事なく、サラリと乗りこなすオーナー。それは自身のライフスタイルにZ900が溶け込み、我が身のように接しているからこそ成せる業でもある。

テーパー形状のヘッドライトリム

ダブルRの象徴 フロントWディスクブレーキ

ヨーロッパ仕様のヘッドライトはHELLA社のレンズが純正採用されている。また、リムがテーパー状になっているのも、このモデルの特徴だ。

純正の4本出しマフラー

ダブルRの象徴 フロントWディスクブレーキ

マニアックなディテールだが、マフラーに製造年である76年の刻印が入っている。一部マフラーを凹ましてしまった部分があるので、今後修理をする予定なのだとか。

独特の外装カラーリング

ダブルRの象徴 フロントWディスクブレーキ

イギリス製品が好きなオーナーにとって、グリーンの外装も魅力的だった。手に入れた当初はツヤがなく、オーナーがここまで美しい状態に仕上げた。

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ハイレゾとは、ハイレゾリューション(高解像度)のことです。ハイレゾは、CDでは入りきらなかった多くの情報量を持ち、レコーディング現場の空気感や、ライブの臨場感を体感することができます。

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Kawasaki Z900
Kawasaki Z900

エンジン形式:空冷4ストロークDOHC 直列4気筒

総排気量:903㎤

全長×全幅×全高:2215mm×830mm×1170mm

車体重量:233kg(乾燥重量)

最大出力:81ps

最大トルク:7.3kg-m

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