[Q]タイヤのトラブルにはどんなものがありますか?

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[A]タイヤの空気圧不足で高速走行したときに起こるスタンディングウェーブ現象や、雨天走行時にタイヤと路面との間に水の膜ができるハイドロプレーニング現象などがあります。

  • バイアスタイヤで多く発生するスタンディングウェーブと、雨天に溝が減ったタイヤで起きやすいハイドロプレーニングが代表的現象。
  • タイヤの空気が徐々に抜け、最終的にバーストを招く現象にも要注意。

タイヤのトラブルは、ブレーキのトラブルと並んで、大変危険なものです。したがって、メンテナンスにも十分な注意が大切です。タイヤの点検に欠かせないのが、摩耗とキズの有無の確認と、空気圧とエア漏れのチェックです。タイヤのトラブルでよく知られているものに、スタンディングウェーブ現象とハイドロプレーニング現象があります。スタンディングウェーブ現象は、タイヤの空気圧不足で高速走行したときに起こります。走行中のタイヤ接地部の後方にゴム部のたわみが波状に発生し、このたわみによる発熱で瞬時にバーストしてしまうというものです。この現象は、バイアスタイヤに多く発生し、ラジアルタイヤではあまり発生しません。その理由はトレッド剛性の違いによります。

ハイドロプレーニング現象は、雨天走行時にタイヤと路面との間に水の膜ができることで、ステアリング操作もブレーキも効かなくなってしまう現象です。溝の減ったタイヤや、十分に溝のあるタイヤでも高速走行時には発生しやすいので、雨天時の運転には注意が必要です。これら以外にも、スローパンクチャーと呼ばれる現象があります。タイヤの空気圧が徐々に抜けていくことで、知らないうちに空気圧が低くなり、トレッドに近いサイドウォール部分に局部的なひずみが生じるものです。タイヤの温度上昇を伴い、コードが円周状に切断されて、ゴム部が帯状に剥離したようにバーストします。

また、タイヤはゴム製品のため、使用していなくても経年劣化します。溝がたっぷり残っているからといって安心するのではなく、製造から5年以上経ったものは、タイヤ販売店で使用できるかどうかの確認をしましょう。

2013年03月現在

 

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