
[A]快適に旅やアウトドアライフを楽しむための自動車です。

- キャンピングカーは車内で主に寝泊まりする設備を備えた自動車。
- キャンピングカーの使い方は日本と本場アメリカなどでは異なる場合もある。
- キャンピングカーのベース車両には、軽自動車やワンボックス車などさまざまな種類がある。
キャンピングカーは車内で寝泊まりできる設備を備えた自動車

キャンピングカーは、2016年に国内での保有台数が10万台を超えてからも増え続け、2020年には約12万7400台となりました(日本RV協会調べ)。キャンピングカーの使い方は、実は日本と本場アメリカやカナダとでは少し異なります。アメリカなどでは長期にわたり住宅と同じように快適な生活を過ごせる自動車のことを指し、場合によってはそこでずっと暮らすこともあるようで、モーターホームなどとも呼ばれています。一方日本では、比較的短期の旅に利用したり、オートキャンプ場やRVパークなどでキャンプして、バーベキューやピクニックなどのアウトドアライフを楽しむという使われ方が多いようです。

日本では専用の自動車としてはあまり販売されていないので、ベースとなる自動車を購入して架装(専用の装備を備え付けたり、車両自体に手を加えて改造したりすること)する必要があります。もちろん、すでに架装されている自動車も販売されています。就寝設備がある、水道設備や炊事設備があるなど「用途区分通達」(国土交通省)に基づいて架装した場合、ナンバープレートに表示される「自動車の種別及び用途による分類番号」は特種用途自動車を表す「8」となりますが、それ以外の寝泊まりができるだけの自動車もキャンピングカーと呼ぶことがあります。
キャンピングカーの種類

自動車の中で寝泊まりができ、料理もできる設備があるキャンピングカーには、設備すべてを自動車に装備した自走式とトレーラーに装備したけん引式があります。自走式の場合、ベースとなる自動車によってタイプ別の呼び名があります。主なものには、シャシーからキャビンのすべてを架装メーカーが製造した「フルコンバージョン(通称フルコン)」、ピックアップトラックやワンボックスタイプの自動車をベースにしてキャビンを架装メーカーが製造した「キャブコンバージョン(キャブコン)」、バンやワゴン等をベースにした「バンコンバージョン(バンコン)」、軽自動車の貨物車や乗用車をベースにした「軽キャンピングカー(軽キャンパー)」などがあります。中には自作する人もいるようです。
キャンピングカーは、快適に車中泊ができることが人気の要因のひとつ。オートキャンプ場や専用のRVパークなど車中泊ができる場所も全国にあります。マナーを守って快適で楽しいドライブ旅行を楽しみましょう。
2022年07月現在