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[A]露出した高電圧ケーブルなどに接触すれば、感電による死亡または重傷を負う恐れがあります。

- 感電防止の安全基準が定まり、日常使用で神経質になる必要はない。
- 事故などで車両の高電圧部位が露出した場合は、不用意に触れない。
- 高電圧部位は車種で異なり、整備の際は事前に取扱説明書でチェック。
EV(電気自動車)やPHV(プラグイン・ハイブリッド車)は、最大約400Vもの高電圧バッテリーや高電圧部品が使われており、露出した高電圧ケーブルなどに接触すれば、感電による死亡または重傷を負う恐れがあります。とはいえ、こうした危険が見込まれる高電圧部品は、安全性を考慮して露出がないように設計されており、破損して内部構成部品が露出している状態もしくは不用意な分解などをしないかぎり高電圧へ接触することはありません。したがって日常的な使用では神経質になる必要はありません。
2011年6月23日には道路運送車両の保安基準等が一部改正され、電気自動車等の感電防止に関する安全性について基準が定められました。自動車メーカー側としても高電圧ケーブルをオレンジ色で識別するなど、不用意な接触を防止する対策を講じているほか、衝突事故を起こした場合でも乗員が高電圧により感電しない設計を採用しています。
しかしながら、衝突事故などにより高電圧部品が露出する事態が考えられないわけではありません。大きく破損した車両など、高電圧部位に触れる可能性がある場合は、保護具(絶縁手袋、保護メガネ、絶縁靴)を着用する必要があり不用意に触れてはいけません。メンテナンスを行う場合も同様です。高電圧部位は車種によって異なるため、取扱説明書を読み事前にチェックしておくようにしましょう。
2013年02月現在