[Q]悪天候でのライディングの注意点とは?

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[A]マンホールのふたや橋や道路の継ぎ目など滑りやすいポイントが発生しますので注意しましょう。

  • 体温や集中力が低下するため、バイク用のレインウェアを準備する。
  • 滑りやすい場所では、車体を立てた状態で速度を落として通過する。
  • タンデム走行時は速度を控え、雨が強い場合は無理に走行しない。

雨天に適したライディングウェアとは?

雨天に適したライディングウェアとは?

雨に打たれ身体を濡らしながらの走行は、不快なばかりか体温が急激に奪われて集中力が低下し、危険な状態を招きます。外気温の高い夏場であっても雨で身体が濡れると徐々に寒さを感じます。もっとも効果的な対策はバイク用のレインウェアを着用することです。手元や足元が濡れて冷えると運転操作に悪影響を及ぼすので、防水性能の高いレイングローブやブーツカバーも用意しておきましょう。レインウェアにはさまざまなタイプや価格帯のものが販売されていますが、バイク用とは雨天時に長時間使用しても水が浸透しにくく、夜間走行時でもライダーが目立つよう各部に反射テープが装着されているなど多彩な機能を備えた製品をさします。購入時は厚手のライディングウェアの上からも着用できるよう1サイズ大きいものを目安に身体にフィットするかを確認します。乗車姿勢をとったときに袖や裾が短いと、そこから風や雨水が侵入してしまうので、可能であればライディングウェアの上から試着することをおすすめします。

悪天候下で注意すべき箇所は?

悪天候下で注意すべき箇所は?

路面が濡れていると滑りやすいため、ブレーキが効き始めてから停止するまでの制動距離が長くなります。よって、自車周辺の交通の流れに注意しながら速度を控えて、十分な車間距離を取って走行しましょう。雨の降り出し始めは路上のホコリやゴミが浮いて非常に滑りやすくなっているので、特に注意してください。また、こうした濡れた路面では、さまざまな「滑りやすいポイント」が発生します。マンホールのふたや工事現場の鉄板、電車のレール、橋や道路の継ぎ目などの金属部分のほかに、横断歩道や道路標示などの白線や黄線も「滑りやすいポイント」ですので、こうした場所は避けて通ります。やむをえずこうした場所を走行する際は、なるべく車体を傾けず、バイクを立てた状態で通過します。また、大きな水たまりや水がたまっている深い轍では石が水没していたり、走行速度によってはハイドロプレーニング現象(タイヤに水膜ができて路面から浮いた状態)を引き起こしたりする可能性があるので避けて走行しましょう。

悪天候下でタンデム走行する際の注意点とは?

悪天候下でタンデム走行する際の注意点とは?

雨天時の2人乗りのタンデム走行では、より慎重なアクセル操作やブレーキ操作が求められます。濡れた路面では1名乗車時よりも車両総重量が重くなるため制動距離がさらに長くなることを念頭において、速度はいつも以上に控えめに、車間距離を十分にとって走行しましょう。タンデマー(後席に座る同乗者)の基本的な乗降方法や乗車姿勢は、雨天であっても晴天時と同じです。ただし、2名ともレインウェアを着込み着ぶくれした状態だと乗車姿勢が崩れやすいので注意が必要です。また、雨で車体後部に備えられたタンデムバーやシートが滑りやすくなることから、いっそうタンデマーの姿勢維持が難しくなります。タンデマーはタンデムバーやライダーをつかむ手が滑らないよう、しっかりとした防水性能のあるレイングローブを装着してください。また、雨天時はヘルメット・シールドの内側が曇りやすくなります。運転操作をしないタンデマーであっても、視界が悪いと自車周囲の交通環境が把握しづらくなり不安が募り、同時に疲労度も上がってしまいます。視界が曇ってきたらシールドを少し開けて空気を通し、曇りを取ってください。それでも曇りが解消しなければ、バイクを止めて休憩しシールドを拭くか、曇り止めを塗布するなどの対処を行ってください。雨の日はライダーもパッセンジャーも体力を消耗しやすいので、こまめな休憩を基本に、雨あしが強い場合は降雨が落ち着くまで雨宿りをすると良いでしょう。

2016年07月現在

 

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