
[A]乗車に適した服装とヘルメットなどの装備をわすれずに。普段より丁寧な運転操作を心掛けましょう。

- 電話などで販売店に試乗を予約し、実走行でバイクへの理解を深める。
- 適切な服装やヘルメット、免許証などを準備し、安全対策を怠らない。
- 誓約書の内容を確認し、試乗時は普段より丁寧な運転操作を心掛ける。
試乗する前に必要な事前準備

興味を抱いたバイクをより深く知るには、実車を確認し、試乗することがもっとも効果的です。しかし、バイク販売店に希望する試乗車が用意されているとは限らないため、バイク販売店に対して事前に電話かメールで問い合わせ、興味を抱いたバイクの試乗ができるかどうかを確認し、試乗可能な場合は試乗日時の予約を行ないます。もし問い合わせを行なった販売店に希望の試乗車がなくても、試乗車がある系列店舗を紹介してもらえることがあるので相談してみましょう。また、販売店によってはWebサイト上で試乗の予約ができるところもあります。
乗車に適した服装と装備を忘れずに

試乗するバイクに必要な運転免許証が必要ですので、忘れずに持参しましょう。一般的なバイク販売店での試乗は、それほど長い距離を走行することはできません。だからといって半袖・半ズボンなどの軽装では安全面で問題があります。短い距離の試乗でも、バイクの乗車に適した服装(長袖・長ズボン)が必須であるとともに、バイク乗車用の認定を受けたヘルメット(道路交通法で乗車用ヘルメットの着用が義務付けされているため「PSC」マークか「SG」マークのついたもの)を用意しましょう(販売店でレンタル可能な場合もあります)。さらにサイズの合ったグローブやかかとの隠れるシューズも必要です。推奨される安全策として、腕や肋骨、脊髄を守るプロテクター類があると事故に遭った際にも安心です。また、夜間や雨天時などの悪天候下では、安全上の理由から試乗ができないこともありますので、その際は販売店に確認しましょう。
運転操作には細心の注意を

試乗の前にはバイク販売店と誓約書を取り交わします。誓約書の内容はメーカーや店舗によって違いがありますが、概ね試乗中にバイクを転倒させてしまい損傷を与えて補償が必要となった場合の取り決め事項が書かれていますので、よく確認しておきましょう。誓約書を交わしたのち、憧れのバイクの試乗となるわけですが、慣れないバイクだけに細心の注意を払い、普段より丁寧な運転操作を心掛けることが大切です。とくに、高出力エンジンを搭載したバイクでは速度超過に注意し、シート高の高いオフロードバイクや車両重量のかさむ大型バイクでは立ちゴケなどにそれぞれ注意します。大型バイクの場合、またがった際に足が地面にしっかりと届かないことがありますが、このような状況で試乗を行なう際は、バイクの取り回しなどに気をつけ、不安が拭えない時は試乗をあきらめることも必要です。 また、自宅から離れた場所にあるバイク販売店の場合は、周辺道路に不慣れなこともあるため交通事故に注意します。さらに試乗車が新車の場合、前後の装着タイヤも新品であることがあり、タイヤの表面は硬化防止剤などが塗られていて十分なグリップ力を発揮できず、滑りやすい状況にあります。同様に、冬場は外気温度や路面温度が下がっていてタイヤも冷めているため、滑りやすい傾向にあることに注意しましょう。
2015年10月現在