
[A] フェリー会社にバイクの利用条件を事前確認し、乗船時はスロープや甲板など徐行して通過しましょう。

- 事前予約を行ない、繁忙期の利用には早めの準備を心掛ける。
- 乗船手続きのため、出港時刻の1~2時間くらい前には港に到着する。
- 車両乗船口の鉄板スロープは、滑りやすいので徐行で通過する。
フェリーを利用するための事前準備

フェリーを利用するためには、事前に乗船予約を行ないます。予約がなくても空室・空席があれば乗船可能なことがありますが、人の乗船はできても車両を駐車するためのスペースに空きがないといったケースがあります。お盆期間などの繁忙期は満車になることも想定されるため、早めに予約を取っておくほうが良いでしょう。また、割引や特典のついた料金プランが利用できることもあるので、フェリー会社のウェブサイト等を調べて、利用条件や料金プラン、乗船ターミナルの場所などを事前に確認しておきましょう。
出発当日の注意点

出港時刻の1時間から2時間前には乗船手続きを済ませる必要があるので、出発当日は余裕をもって行動してください。港に到着したら、ターミナルの受付窓口で乗船名簿に必要事項を記入し提出します。ここでは、バイクの車検証、または登録証が必要になる場合があるので、あらかじめこれらのコピーを1部用意しておくと便利です。また、インターネットで予約と支払いを済ませた場合は、支払い時に使用したクレジットカードや、パソコンなどに表示された利用控えが必要な場合もあります。乗船手続きに必要な書類については、乗船予約時にインターネットや電話で確認しておくと良いでしょう。乗船手続きを済ませたら、所定の駐車レーンにバイクを駐車します。乗船開始の案内を待ち、係員の誘導に従って車両甲板へ乗船します。
乗船や下船の際の注意点

車両乗船口の鉄板スロープは、滑りやすいので細心の注意を払い、徐行で通過します。車両甲板にバイクを進入させたら、係員の誘導に従ってゆっくりと進みます。駐車したらギアは1速に入れてハンドルロックをかけます。有段ギアを持たないスクーターや、ギア入れ駐車のできないデュアルクラッチトランスミッション車(マニュアル車の構造でクラッチ操作とシフト操作を自動化した変速機)はパーキングブレーキをかけます。バイクの固定は係員が行ないます。その際、グリップヒーター(電熱線などでグリップを温める装置)が装着されている場合は、グリップ部分に強い力が掛からないようにするため、係員にグリップヒーター装着車であることを伝えましょう。基本的には積載した全ての荷物を持って客室フロアへ上がります。これには重量バランスの変化によるバイクの転倒や荷物の盗難などを防止する意味がありますが、そもそも航海中は法令で車両甲板への立ち入りが禁止となっているため、後で忘れ物があっても取りに行くことができません。ただ、航海中に必要のない着替え類など軽い荷物は、盗難防止策をとった上でバイクに積載したままでもかまいません。出かける前に、持ち込む荷物とバイクに残しておく荷物を分類しておくと便利です。乗下船の際、荷物の積み下ろしで慌てないよう、旅行用の圧縮袋を使い衣類を小さくまとめたり、パッキングをなるべくシンプルにしたりする工夫しておくと良いでしょう。下船時には船内放送で案内があります。係員の案内に従い車両甲板へ行き、下船の準備をします。
2022年04月現在