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[A]知覚や運動能力が抑制されるなど運転に支障をきたす状態になりやすくなるからです。

- アルコールの麻痺作用で知覚や判断力が抑制され、運転に支障が出る。
- 低濃度のアルコールでも運転に影響し、酒の強さなど体質とは無関係。
- 飲酒運転時の事故は減少傾向だが、死亡事故率は飲酒なしの約8~9倍(年度により増減あり)。
「酔う」状態とはどんな状態か
飲酒運転は、ビールや日本酒などの酒類や、アルコールを含む飲食物を摂取したまま運転する行為です。なぜ、アルコールを摂取した状態で運転するのが危険なのか。それは、アルコールには、体を麻痺させる作用があるからです。一般的にいう酔うという状態は、理性や判断をつかさどる大脳皮質の活動をコントロールしている大脳下部の網様体が麻痺した状態を指します。顔が赤くなる、多弁になるなど普段とは異なる状態になります。
アルコールが運転に与える影響
同時に視力が低下し、知覚や運動能力が抑制されるなど運転に支障をきたす症状も表れます。このような状態での運転は、情報処理能力や注意力、判断力が低下傾向となるので極めて危険です。普段なら行わないような危険な運転をするだけではなく、車間距離を誤る、危険を察知してからブレーキペダルを踏むまでに時間がかかるといった状態になり、交通事故に結びつく可能性が高くなります。
酒に強い、弱いは関係なし
自分はお酒に強いから大丈夫、と思う人がいるかもしれませんが、低濃度のアルコールであっても、運転操作に影響を及ぼします。また、どんなにお酒に強い人でもあっても、弱い人と同じように、アルコールの影響が出ることも明らかになっています。ここ数年、飲酒運転による交通事故は減少傾向にあるものの、いまも悲惨な事故が後を絶たないのも事実です。飲酒運転による死亡事故率は、飲酒なしの場合の約8~9倍(年度によって増減あり)にもなります。だからこそ、飲酒運転は根絶しなくてはならないのです。

2022年08月現在