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[A]クルマや自転車に乗っているときだけでなく、歩行中の事故が多い状況です。

- 交通事故の死者は65歳以上の高齢者に多く、全体の5割以上にのぼる。
- 小中学生は登下校時の事故が多いが、15歳以下の死者数は減少傾向。
- 住宅街では子供の飛び出しや高齢者の横断に注意し、速度を落として走行を。

交通事故の死者の状況を年齢別でみると、65歳以上の高齢者が1,520人(57.7%)ともっとも多くなっています。日本国内の交通事故による死者数(各年ともに12月末の統計値。2021年は速報値)は、10年間前と比べて4,691人(2011年)から、2,636人(2021年)へと4割以上も減少しています。一方で、65歳以上の高齢者は、死者数だけを見ると2,309人から減ってはいるものの、割合は2011年の49.2%に対し57.7%に増加しているのがわかります。
1998年まで増加傾向にあった14歳以下の死者数ですが、1999年から減少し始めました。こちらも過去10年で比較してみると、2011年には95人だったものが2021年には37人と3割程度にまで減少しています。
とはいうものの、やはり高齢者や子供の事故はクルマの運転中や乗車中だけではなく、自転車に乗っている時や歩行中の事故が多いのも事実です。高齢者の死亡者数のうち、半数以上が歩行中に亡くなっています。また、幼児や小学生は平日の15時~18時や休日など、中学生は7時~9時と16時~19時の登下校時に事故に遭うケースが多いといわれています。
とくに子供は信号のない交差点でも安全確認をせずに横断したり、急に道路に飛び出してくる可能性があります。高齢者は運転席から見て、道路の右側から横断してくる時の事故が多くなっています。通学路や住宅街などを走行する際には、薄暮時の早期ライト点灯とともに、速度を抑えて慎重に運転する必要があります。

※2021年の高齢者死者数は、12月31日現在の交通事故日報集計システムにより集計された速報値です。
2022年04月現在