【福島】大雨時のアンダーパスにご注意をください!

お知らせ 福島

2024年07月25日

アンダーパスとは?

アンダーパスとは、主に市街地で道路や鉄道路線などの下をくぐり抜けるために掘り下げられている道路のことです。
アンダーパスは渋滞や危険箇所を避けられる利便性がありますが、一方で大雨時には配水機能が追いつかず冠水する可能性があります。

アンダーパス イメージ(森合ガード)

冠水しているアンダーパスは、そのため目視で水位を判断することが難しく、思っていたより水位があり進入してしまうケースがあります。原因は、路面が見えにくいためです。溜まっている水に土砂の混入や枝葉、ゴミなどが浮遊しており、夜間だと雨で濡れているだけのように見えるなどの要因があります。冠水しているアンダーパスへの進入は事故や故障につながり非常に危険です。遭遇した際は適切な対応が必要になりますので、冠水が起きる原因と危険性、対策方法をご案内いたします。

福島県内の冠水危険箇所は116箇所あります!


福島県ホームページによると、福島県内には冠水危険箇所が116箇所あるとされています。特にJR東北本線やJR常磐線、阿武隈急行線、東北自動車道の下を通過する場所に多く存在しています。下記のボタンを押していただくと、福島県ホームページと福島県ホームページに掲載されている県内のアンダーパス一覧表につながります。お住まいの地域や通勤・通学で使用する道路などを確認してみましょう!
 
引用:福島県ホームページ

冠水が起きる原因と危険性

アンダーパスが冠水する原因

アンダーパス イメージ(森合ガード)
①集中豪雨の増加
 集中豪雨の増加で排水設備の処理能力を超える雨水が流れ込み、冠水が発生します。

②都市化による影響
 都市開発により地表面がコンクリートやアスファルトで覆われたことで、雨水が地面に浸透しにくくなっています。

③低地での建設
 低地は自然に水が集まりやすい地形のため、大雨時に冠水しやすくなっています。

冠水したアンダーパスの危険性

①車両の損傷
エンジンルームに水が入り、エンジンの故障につながります。JAFの冠水路走行テストでは、水深30cmでも速度や車両タイプによってはエンジンルームに水が入りました。また、路面が見えにくいため、落下物や障害物などとの接触や側溝へタイヤを落としてしまう脱輪につながる可能性もあります。

②車体の制御不能

水深の浅い冠水路でも車両の制動距離が伸び、ブレーキが効きにくくなり、一般的に雨天時の制動距離は晴天時の約1.5倍必要です。側面や走行車両、歩行者に接触する可能性があります。

③視界不良
大雨に加え、冠水したアンダーパスへ進入し走行した際の水しぶきにより視界不良がおきます。こちらも、側面や走行車両、歩行者に接触する可能性があります。

上記の①~③は同時に発生し、深刻な被害を引き起こす可能性があります。

対策方法


対策方法として一番有効なのは、「冠水したアンダーパスに進入しないことです。進入しないための対策が設けられているので、確認してみましょう。
また、雨天時で路面が濡れている時は制動距離が伸び、ブレーキが効きにくくなります。前方の車両がアンダーパス直前で急停止することもありますので、安全なスピードでの走行と十分な車間距離を保ちましょう。

路面冠水情報板・回転灯


路面冠水情報板 イメージ(森合ガード)

アンダーパス進入口付近には冠水を知らせる路面冠水情報板や回転灯などが設置されている場合があります。こちらは、アンダーパス内に設置された水位を検知するシステムと連動しており、通行止めや通行注意などを知らせるものです。表示または点灯している際は、スピードを落とし後続車に止まることを知らせ、無理な進入は控えましょう。

水位表示


水位表示 イメージ(森合ガード)

アンダーパス内の側面や路面には、危険水位を知らせる水位表示が設置されている場合があります。こちらは、冠水時の危険水位を確認し、進入回避のために設置されています。また、アンダーパスを日常的に走行される方への注意喚起の役割もあります。普段走行されるアンダーパスに設置されているか確認していただき、冠水時の水深の把握に役立てましょう。

もしも冠水しているアンダーパスに進入してしまったら

冠水したアンダーパスに進入してしまった場合の対処方法をご案内します。
万が一の際に役に立つの内容ですのでご覧ください!

JAFユーザーテスト

JAFでは、ドライバーのクルマに関する疑問の解決と情報共有のため、さまざまな実験を行い、調査結果を公開しています。調査結果はJAF公式ウェブサイトをはじめ、機関紙JAFMateや公式SNSアカウントで紹介しています。その中で、車の水没に関する実験がありますので、ご案内します。実験結果のみだけではなく、実験映像もありますのでご覧ください。