「一館まるごと近現代史」の徳富蘇峰記念館で歴史を体感!

お知らせ 神奈川

2022年09月21日

徳富蘇峰(とくとみ そほう、1863年~1957年)

明治から昭和にかけて幅広い人脈を築いた言論界の重鎮

蘇峰(左)と秘書の塩崎・渡月橋にて(昭和28年12月1日・91歳)
徳富蘇峰は熊本県水俣市に生まれ、明治から昭和にかけて活躍したジャーナリストです。
24歳で「将来之日本」を著し、民友社を創設して「国民之友」「国民新聞」を発刊し平民主義を唱えたことで知られます。明治30年(1897年)には内務省勅任参事官に就任、日露戦争時には桂内閣のもと政治にも深く関与しました。また歴史家としても、34年を費やして「近世日本国民史」100巻を完成させるなどの功績を残しています。95年の生涯で著名人らと築いた幅広い交友関係は記念館に残された約4万6千通の書簡からも伺い知ることができます。

徳富蘇峰記念館は、蘇峰の晩年の秘書を務めた塩崎彦市によって神奈川県二宮町の塩崎邸内に建てられ、徳富蘇峰から託された膨大な書簡・蔵書・揮毫・原稿・遺品などを収蔵しています。「一館まるごと近現代史」という記念館のキャッチフレーズのとおり、展示された貴重な実物を見ながら歴史を体感できる場所となっています。

特別展『教科書で見た‼あの人が書いた手紙』展(2022年12月25日まで)

書簡をもとに徳富蘇峰が築いた広範な交友に迫る特別展示

2022年特別展示ポスター
現在、残された貴重な手紙をもとに徳富蘇峰が築いた人脈に迫る特別展示が行われています。歴史の教科書に載る著名人らがどのような字を書き、どんな書簡を蘇峰に宛て送っていたのか、実物をご覧いただけます。展示書簡は以下のとおりとなっていますのでぜひ足を運んでみてください。
【文学者】 夏目漱石 (蘇峰が夏目に献本した『横川百人一首』への礼状)
【政治家】 伊藤博文 (伊藤より、蘇峰に明日「赤坂三河屋」への来訪を請うたもの)
【実業家】 原三渓 (原が蘇峰に依頼した「臨春閣」の扁額が届いたその礼状)
【軍人】    乃木希典 (蘇峰の改訂版『吉田松陰』の材料手配を整えたとするもの)
【才女】 新島八重 (蘇峰からの喜寿の祝い金でお茶会が催せたとの礼状)
【芸術家】 岡倉天心 (岡倉の著書『東洋の理想(邦題)』を蘇峰に献本した際のもの)
【書家・能筆家】 犬養毅 (犬養より蘇峰に「西郷隆盛筆跡の真贋鑑定」を依頼したもの)
【教育者】 新島襄 (体調を崩し、蘇峰の安内で大磯に静養する新島からの礼状)
【ジャーナリスト】 山本実彦 (山本主宰の『改造』が発行停止となったその報告を行ったもの)
【幕末維新の先達】 勝海舟 (新島襄の逝去に際し、蘇峰や新島門弟を励ましたもの)