自転車乗車用ヘルメットの着用が努力義務になります!~2021年10月、愛知県で条例改正~
お知らせ 愛知
2021年09月10日
大人も子どもも自転車利用時にはヘルメットの着用を!
正しく使って安心・安全♪ヘルメット着用の効果
今回の条例改正では、大人も子どもも自転車乗車時の乗車用ヘルメット着用が努力義務となりました。公益社団法人交通事故総合分析センター(ITARDA、以下ITARDAと表記)によると、死亡事故に多い頭部損傷の加害部位のほとんどが四輪車のタイヤ以外の車体や路面です。(※1) このような硬い部位との衝突時に頭部を保護するためには、ヘルメットの着用が有効です。また、ヘルメットを正しく着用することで頭部損傷による死者の割合はおおよそ1/4に低減されています。(※2)
JAFユーザーテストでも、ヘルメットを着用していないと事故や転倒の際に頭部を地面に強打した衝撃が非常に大きくなり、致命的なケガを負う危険性が高いという結果が出ています。
これらのデータや検証の結果から、ヘルメットによる自転車乗車中の頭部保護が命を守るカギとなっていることがわかります。
(※1:自転車乗車中死者の頭部損傷者の加害部位分布(H21~23年))
(※2:ヘルメット着用状態別死者の割合(H19~23年))

ポイントは2つ!正しく着用しましょう
ただ着けているだけでは、受けた衝撃によってヘルメットが脱げてしまうこともあります。その場合、本来期待される着用効果が十分に発揮されません。着用とともにあごひもを正しく締めるなど、「正しく」着用することが重要です。
◎よい例
こちらが正しい着用方法。あごひもの締め付けの目安は、あごとひもの間に指が2本分入る程度です。
おでこを隠し、眉上のあたりまで深く被ります。

◎ よい例
×間違った例
あごひもをきちんと留めておらず、おでこがヘルメットより前に出ています。おでこが出ていると転倒時に頭から前に突っ込んでしまい、ヘルメットより先に頭を地面にぶつけてしまいます。

× 間違った例
補助制度を活用しましょう!
各市町村で購入を補助しています
自転車乗車用ヘルメットの着用努力義務化にともない、愛知県では2021年4月1日から県内市町村と協力し「自転車乗車用ヘルメット購入補助制度」を実施しています。本制度は2023年度も引き続き実施されます。補助制度の詳細や注意事項については、下記リンクにてご確認ください。また、補助制度の詳細は各市町村にお問い合わせください。2021年10月 愛知県で条例化、2023年4月からは全国で努力義務に
愛知県では自転車損害賠償責任保険等への加入も義務化
愛知県では、自転車に係る交通事故を防止するため、令和3年3月に「自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例」が制定されました。2021年10月からは自転車損害賠償責任保険等への加入義務と自転車乗車用ヘルメットの着用努力義務が加わり、本条例の具体的な運用が開始されました。2023年からは自転車乗車用ヘルメットの着用が全国で努力義務化し、自転車の安全利用のための取り組みが強化されます。
愛知県で加入が義務化されている「自転車損害賠償責任保険等」とは、自転車の利用によって他人の生命又は身体が害された場合における損害賠償を保障することができる保険又は共済のことです。
いわゆる「自転車保険」のような自転車専用の保険商品以外にも様々な種類がありますので、まずはご自身やご家族の加入状況をご確認ください。
