交通安全と健康についてのコラム「認知機能と自動車運転 2」

お知らせ 香川

2020年09月23日

JAF香川支部と香川県立保健医療大学は、医学的な見地による「交通安全と健康についてのコラム」を共同で提供しています。

「認知機能と自動車運転 2」

文責:香川県立保健医療大学 中村 丈洋(脳神経外科専門医・認知症予防専門医)

前回、道路交通法で定められている認知機能検査の流れについてお話ししました。
 

【認知機能検査で低いと判定】→【医師の診断で認知症】→【免許拒否・取消し】
 

今回は、免許に関する認知機能検査がどのようなものかお話しして参ります。前回もお話ししましたが、認知機能とは、記憶・理解・判断・論理などの知的機能のことです。検査は、以下の3つの項目で評価します。
免許更新時の認知機能検査3項目

①時間の見当識

見当識とは、まわりのことがわかっていることを意味します。時間がわかっているかどうかで簡易的に評価することができます。検査時の年・月・日・曜日・時刻を回答します。正解できなければ、まわりのことがわかっていない(記憶や理解の低下)可能性があります。

 
 

②手がかり再生

絵カードに描かれているものを記憶し時間をおいて、まずはヒント無し、次にヒント有りで回答します。出題数は16で、正解数が少ないと記憶力低下の疑いがあります。

 
 

③時計描写

時計の文字盤、さらに指定された時刻を針を描いて回答します。長期記憶、理解、注意力などを見ることができます。描けないと、記憶、理解、注意力の低下の疑いがあります。


以上の検査で自動車運転に不可欠な記憶力・判断力を簡易的に評価します。なお正式な診断は医療機関で医師が行う検査になります。次回は認知機能が自動車運転に及ぼす影響についてお話ししたいと思います。

 

参考資料:警察庁Webサイト https://www.npa.go.jp/