交通安全と健康についてのコラム「花粉症と運転」

お知らせ 香川

2020年04月08日

JAF(一般社団法人日本自動車連盟)香川支部(支部長 星合 貴彦)は、香川県立保健医療大学の協力のもと、医学的な見地による「交通安全と健康についてのコラム」を共同で提供します。交通事故のリスク要因のひとつとして健康状態を取り上げ、その原因と解決方法をコラムで提供して交通事故を防止することを目的としています。第一回目のコラムとして「花粉症と運転」をテーマにお送りします。

「花粉症と運転」

文:香川県立保健医療大学 教授 塩田 敦子

はじめまして。これから香川県立保健医療大学の教員で、安全運転と健康についてリレー形式でお話ししていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

スタートの季節、春。桜も咲いて、わくわくする時期なのに、今年は新型コロナの見えない脅威に、どうも気持ちが沸き立ちませんね。でも、自分を、家族を、そして職場や地域のいろいろな立場の人を守るために、ここはいろいろ我慢のしどころかと思います。

そうでなくても春の戸外は苦手、マスクは必需品という花粉症の方もたくさんいらっしゃることでしょう。運転中の急に流れる鼻水にあわてたり、突然のくしゃみに目をつぶってしまったら、前の車が止まっていて急ブレーキ!ということもあるかも知れません。目がかゆくて・・という方もお困りですよね。でも、アレルギーの薬は眠気が来てしまうことが多いもの。居眠り運転はもっとたいへんです。
まず、マスクや眼鏡、ゴーグルがあれば使ってください。イギリスでは、鼻の入り口あたりにワセリンを綿棒で塗るのがよいといわれています。1日塗りっぱなしではなく、何回か鼻をかんで花粉のついたワセリンをとって、また新しく塗り直してください。

私は漢方専門医なのですが、おススメの漢方薬があります。「小青竜湯」は「葛根湯」の鼻かぜ版で、眠くなるどころかかえって目が覚め、飲んで15分もすれば鼻水がとまってくれることの多い、運転時にもぴったりの使いやすい薬です。目のかゆみにも効いてくれます。困ることは少し酸っぱいことと、胃の弱い方には向かないことです。胃の弱い方では「苓甘姜味辛夏仁湯」がよいでしょう。鼻づまりには「葛根湯加川芎辛夷」です。薬局で市販もされていますが、クリニックや病院で相談していただければ医療用の顆粒剤がいただけると思います。ツボでは、小鼻の両横のくぼみの部分「迎香(げいこう)」、その上にあたる小鼻のカーブが始まる部分「鼻通(びつう)」を押すように刺激することで、鼻水や鼻づまりがよくなることがあります。

もちろん点鼻薬や点眼薬、減感作療法、レーザーで焼く方法などもありますし、夜寝る前に抗アレルギー剤を内服するのもよく眠れてよいですね。お困りの方は季節が来る前から耳鼻咽喉科、眼科などにご相談くださいね。

いろいろと工夫して春を快適に過ごし、安全運転でドライブを楽しんでください。